次世代ジャマーの未来は今

掲載:2019年9月6日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Andrew Dardine FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

The Future Is Now for the Next Generation Jammer  September 6, 2019 by Andrew Dardine
次世代ジャマーの未来は今

レイセオン社製次世代ミッドバンド・ジャマーポッド;写真 レイセオン社

長年の計画と開発の結果、ALQ-249次世代ジャマー(NGJ)は現在、着実にフル生産と展開への道を進んでいる。

米海軍EA-18Gグラウラーの旧式のALQ-99戦術ジャミング・システムポッドを更新するスタンドオフ・ジャミング・イニシアチブは、海軍の最も重要な電子戦プログラムである。
完了すると、次世代ジャマー(NGJ)は、敵の地上通信および電子戦能力を破壊し無効化する強化された能力を米軍に提供する。

米国国防予算書によると、NGJは、インクリメント1(ミッドバンド)、インクリメント2(ローバンド)、およびインクリメント3(ハイバンド)の3つの周波数の増強で機能を提供する革新的な調達プログラムである。
海軍は、インクリメント1の低レートの初期生産の開始を2020年に計画した。
2016年4月、海軍は15台のエンジニアリング開発モデルポッドと耐空性認証用の14台の空力ポッドを製造することにより、インクリメント1のエンジニアリングおよび製造開発(EMD)を行うための10億ドルの単独ソース契約をレイセオン社に発注した。

2019年8月、レイセオン社は最初のNGJ-MB EMDポッドを米海軍に納入し、地上および航空機のインテグレーション・テストを開始した。
さらに今後、ローバンド・バージョンに関する業務とNGJ-LBプライム契約者候補の選定が迫っている。

そのため、ロッキード・マーティン社とコブハム社は、2018年3月に、NGJ-LBのコンペに参加することを発表した。
フォローオン・バージョンのハイレベルための研究、開発、テスト資金は、今後数年間確保されている。
2020会計年度の国防予算の見積もりによると、今後10年間で34億ドルがその施策に向けられることになるだろう。

NGJの影響は米国に限定されない。
2017年11月、オーストラリア空軍(RAAF)と米海軍は、EA-18Gの飛行部隊のNGJ-MB能力を協力して成熟せるための覚書に署名しました。
具体的には、そのMoUは、EMD間に、情報交換、コーディネーション、協力のためのフレームワークを提供する。(黒豆芝)