国防総省は議会に提出する電子戦報告書を作成中
先の投稿 「電磁スペクトラムで勝利する。ー米国防総省が新戦略を明かす」と前後しますが、米国国防総省が進めている電子戦に関する2013年と2017年に策定されたDoD戦略の見直しを行う新戦略に関することが、C4ISRNETにありましたので、紹介します。
Mark Pomerleau ,C4ISRNET date_range October 29, 2019
https://www.c4isrnet.com/electronic-warfare/2019/10/29/pentagon-preparing-first-electronic-warfare-report-for-congress/
国防総省に新設された電子戦のための部門横断チームは、議会への最初の報告書提出に向けて準備を進めている。
これは2019年の国防授権法で規定されているために、180日ごとに議会に報告書を提出することが求められている。また国防総省の電子戦戦略に関するアップデートも提供しなければならない。
J8(Joint Staffの要件・能力開発担当)副部長のLance Landrum准将は、チームはこの第1報作成の最終段階にあると述べた。
Landrum准将は10月28日、AOC(Associaton of Old Crows) International Symposiumにおいて、全般的に見ればクロスファンクショナルチームは、すべての領域にわたって軍事的優位性を確保するため、電磁的優位性に焦点を当てていると明かした。
4月1日に正式に設立された同組織は、国防総省と契約業者を合わせた約20人からなり、同省全体で11の組織を代表する13人の国防総省職員を抱えている。クロスファンクション・チームにも関わっているLandrum准将は、同チームは法案に関わる質問にも対応しなければならないと付け加えた。
このことは「チームで要件を特定し、電磁スペクトルに関連するガバナンスと我々の能力、およびその物理的機動空間でのオペレーションに関するポリシーを策定し計画を作っている」ことであり、「私たちはこれをまとめる任務を負っており、私たちのビジョンは、電磁スペクトルの性質、電磁スペクトルの重要性とそれが私たちの能力のすべてにどのように関連するか、私たちのシステムにどのように関連するか、私たちのネットワークにどのように関連するか、指揮統制、データリンクなどを包括的に見渡すものになる。」とLandrum准将は述べている。
国防総省関係者によると、この鍵となる取り組みは、国防総省の2013年DoD電磁スペクトル戦略と2017年電子戦戦略を統合して、単一の優越性戦略にすることだとしている。