米海軍の新しいSPY-6レーダーがお目見え
8 May 2019
Military.com | By Gina Harkins
RaytheonのSPY-6次世代スケーラブルレーダーシステムが、今年ワシントンDC郊外で開かれたSea-Air-Spaceエキスポに展示された。このレーダーは、ロードアイランドのポーツマスから輸送されて、海軍の新しいミサイル駆逐艦に搭載された。
RaytheonのSPY-6プログラムディレクターを務めるMike Millsは「太平洋にあるミサイルレンジで試験されたが、結果は素晴らしいものだった、これは既存のSPY-1よりも100倍感度が高い。それはすなわち射程距離の延伸を可能にし、それは海軍が対象に対しはるかに速く対抗できることを意味している。システムがピックアップできる多くは識別できるが、脅威がより複雑になるにつれて、それらを検出するのはより困難になる。 SPY-6は、戦闘のために素早く脅威を検知し、それを追跡する能力を持っている。それは海軍の根幹に寄与するものになっている。」と述べている。
SPY-6は、レーダーモジュラーアセンブリ(RMA)と呼ばれる個々の2平方フィートのビルディングブロックを使用して構築されている。
フライト III 駆逐艦上に搭載されるものは、37個のRMAで構成されている。他の船では24または9ブロックのセットアップの小さな構成になることもある。フライトIIA駆逐艦は、24ブロックモデルとなる。
海軍は今後40年間このレーダー技術を使用する予定であるため、Raytheonはそれに応じてアップデート可能なシステムとしている。
防御策が必要な新しい脅威を識別できるようにしてほしいという要請があれば、海軍と協同してソフトウェアの改修を行うこともするとRaytheonのスポークスマン、イアン・デイビス氏は述べている。
各RMAは、修理または交換が必要な場合に簡単に取り外すことができる。これはパフォーマンスを維持するためには多くの調整が必要である古いSPY-1システムの保守作業を担当者にとっては朗報となっている。艦隊が出港する時には、レーダーはすでに調整済であるが、もし交換をするのであれば、それらは2つのツールだけがあればいい。レガシーな[システム]には多くのツールが必要だったので、今回の開発にあたっては保守の必要を少なくし、整備も簡単にすることを目的としていたとRaytheonのSPY-6プログラムディレクターMike Millsは語っている。
Raytheonは、現在建設中のフライトIII型DDGの1番艦を建造している造船所に新しいシステムを納入し始めているとのことである。