イランはS-400 SAMの調達に動いた

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掲載:2019年5月31日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Derek Bisaccio FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

Iran Reportedly Sought to Procure S-400 SAMs 
イランはS-400 SAMの調達に動いた


Source: Vitaly Kuzmin/ Wikimedia Commons

報道によると、イラン政府はS-400対空ミサイルシステムの購入を試みたものの拒否されたようだ。

5月30日、この問題に詳しい2人の専門家(一人はロシアの高官)によると、テヘラン(注;イラン政府)がロシアからS-400調達の要求をしたとブルームバーグは報じた。
ロシアのウラジミールプーチン大統領はその要求を拒否したが、そのような売却という懸念が地域の緊張を増すだろうとしている。
少なくとも来年まで国際的な武器禁輸措置の制約にあるが、この地対空ミサイルはこの禁輸の制約から免除されているので、イランは合法的にこれらを調達することができる。

レポートには、要求がなされた正確な時期は明示されていなかったが、イランのモハンマド・ジャバド・ザリフ外相が5月初めにロシアを訪問したことに言及していた。
その訪問についての声明の中で、ロシアの外務省は、2国間の「協力をさらに発展させるための具体的なステップと同様に」世界的および地域的な問題に至るまで2国間で議論されるであろうと述べていた。
ロシアの報道官ドミトリー・ペスコフはブルームバーグ報告を否定し、イランとのS-400の取引きについての話し合いは無かったと語っている。
イランのイスラム共和国通信社は、ロシアのイラン大使メフディー・サナーエイが、イランはS-400には関心がないと語ったとした記事の中でペスコフの否定を掲載した。

2015年に、ロシアはイランへのS-300ミサイルの販売に対する一方的な保留を解除し、その後5年間凍結された取引を再開した。
イランはその協定の下に多数のS-300PMU-2高射部隊の納入を受けた。
イランはまた、Bavar 373と呼ばれるシステムのローカルバージョンを独自開発しようとしている。
しかし、疑わしいS-400の要求がもし承認されれば、イランの空域を適切に防御するイランの防空ネットワーク能力に対するイランの不安を示していることになる。

最近、世界の大国にたたきつけた2015年の核協定の遵守を緩和することをイランが示していることから米国が同国に対する制裁を強化しようとしており、米国とイランの間で緊張が高まっている。
米国は2018年5月にその協定から離脱した。
ワシントンはイランとの対立の中で新たな軍事装備を中東に配備し、アメリカの当局者はサウジアラビアでのインフラに対するドローン攻撃と同様にアラブ首長国連邦沖でタンカーを攻撃したことに関してイランを非難している。
(黒豆芝)