米国の将校教育についてのビジョンと指針

複雑化する戦略環境は、国家安全保障に対する重大な課題であり、この環境下で軍事の専門職として従事する軍人にとっても大きなテーマとしてのしかかってくる。この環境下で新たな技術力を行使してくる相手に対しての装備に関わる準備も重要なことであるが、新たな環境下で勝ち抜くコンセプトの開発とそれを駆使できる人材を確保していくことも忘れてはならない要件であろう。戦い(Warfare)が人と相対する人との闘争であるとする考え方は、知的な強さ(Intellectual Edge)を備えたものが優位な立場を得るとの考えを裏付けるものと見てよいであろう。

米陸軍は、2014年10月に現在のマルチドメイン作戦のコンセプトに繋がる「米陸軍作戦コンセプト:複雑な世界で勝利する(The U.S. Army Operating Concept : Win in a Complex World, 2020-2040)」を世に出した翌年に、複雑な世界での作戦で打ち勝つためのコンセプトを実現するためには、旧来の人材育成の仕組みを変え、民間の大学で行われている手法を取り入れた人材育成の仕組みとして米陸軍大学(Army University)を設立した。また、米陸軍では、「米陸軍作戦コンセプト:複雑な世界で勝利する」に付随する米陸軍訓練コンセプト、米陸軍学習コンセプトを一つにした米陸軍の訓練と教育のための学習コンセプトとして発行している。

米海兵隊は、海兵隊の経歴全体での学習の重要性を説いた米海兵隊ドクトリン文書を、今年初めて「学習(Leraning)」として発出した。これは、複雑な環境下での戦いを求められるが故のことであり、それに適応するためには継続的な学習が求められるとの認識に基づいているといってよいであろう。

この考えは、米陸軍、米海兵隊に限られたことではなく米軍全体としての課題として認識されているといってよいであろう。ここで紹介するのは、軍事的専門教育や人材育成に関わるビジョンと指針を、統合参謀本部議長をはじめとする米軍各軍種の責任者の連名で公表された文書である。相手に打ち勝つのに必要なのは知的な優位性を有するリーダーであるとの信念に基づく文書である。

彼らが、米軍人に近年必要と認識しているものは、紹介する「ビジョンと指針」の文書に限らず、米陸軍のドクトリン文書や米海兵隊の文書を見ても、創造性(creativity)、批判的思考(critical thinking)、そして、認知的(cognitive)な側面の強化である。それらは実践(practice)を通じて養われるものだという考えは普遍なものかもしれないが、最新のデジタル技術や人工知能(AI)を使用したツールを最大限駆使しようとしているのが、米軍の特徴でもあろう。(軍治)

Developing Today’s Joint Officers for Tomorrow’s Ways of War

明日の戦争に向けて今日の統合将校の育成

The Joint Chiefs of Staff Vision and Guidance for Professional Military Education & Talent Management

軍事専門教育および人材管理のための統合参謀本部のビジョンと指針

2020年5月1日

米統合参謀本部

 

Foreword:はじめに

21世紀の戦争と紛争の深刻で急速に変化する性質は、競争力ある優位性を維持し、国家が直面する可能性のある新たに現れてくる戦争の方法に成功裏に備えるために、リーダーの育成を変革することを我々に強いるものである。

我々の集成的な狙いは、彼らは批判的に考え、国家戦略を知らせるために創造的に軍事力を適用することができ、世界規模での一体化した作戦を遂行し、破壊的な変化の条件下で闘う戦略的志向(strategically minded)の統合の戦闘員(warfighter)の育成である。

この文書は、我々が努力すべき成果についての統合参謀本部の共通のビジョンを提供し、それらを得るためのガイダンスを提示するものである。このビジョンは、国家によって求められるリーダーを生み出すリーダー育成戦略と人材管理(talent management)アプローチの開発を導くことを意図しているものである。

米統合参謀本部議長 マークA.ミリー米陸軍大将

米統合参謀本部副議長 ジョンE.ハイテン米空軍大将

米陸軍参謀長 ジェームズC.マッコンビル米陸軍大将

米海兵隊総司令官 デービッドH.バーガー米海兵隊大将

米海軍作戦総長 マイケルM.ギルデイ米海軍大将

米空軍参謀長 デービッドL.ゴールドフィン米空軍大将

米州兵総監 ジョセフL.レンゲル米空軍大将

米宇宙作戦総長 ジョンW.レイモンド米宇宙軍大将

 

明日の戦争に向けて今日の統合将校の育成

軍事専門教育および人材管理のための統合参謀本部のビジョンと指針

これらはハードウェアを調達するよりも、競争上の優位性を維持することにより多くのものをもたらす。我々は同様に知的な相手に上回る力を獲得し、維持しなければならない。部隊の敏捷性と致死性は、我々の方法を研究し、我々の長年の軍事的優位性を相殺する準備をした敵対者に対して、阻止し、闘い、勝つために適切に適用されなければならない。これは、我々の能力(capability)を地球規模で一体化し、我々が未だに想像できない争いでの競争で打ち負かし、既に争われている各ドメイン内の武力紛争に至らない活動するための戦略と戦役(campaign)を思い描き、デザインし、実装する統合の戦闘員(warfighter)の認知的能力容量(cognitive capacity)を、大幅に強化することなしに達成することはできない。

戦いの性質と遂行での破壊的な変化を含む進化的で動的な安全保障環境は、我々の統合戦闘員(warfighter)の識別、教育、準備、および開発に即時の変更を求めている。

 

21世紀は、米国の将校に、はるかに優れた教育を受け、国家の軍事手段を示し、一体化できるようになることを要求している。上記の知的能力(intellectual capability)は、特にそれらの機会が現状として厳しいわけでもないときに、経歴の上に開発されたものであり、一時的な教育の機会の結果ではない。むしろ、これらの能力(capability)は、何千時間にもわたる意図的な実践を通じて磨かれ、認知的限界と知的パフォーマンスを押し上げる。将校の経歴は、特に最上級の階級を含んで、新しい知的技能(intellectual skill)を継続的に開発、洗練、および実習するようにデザインしなければならない。

我々のリーダー育成の狙いを達成することは、関連する人材管理システム(talent management system)を含めなければならない我々の軍事専門教育(professional military education :PME)の新しい軌道が求められる。我々のビジョンは、兵法(art of war)と致死性の軍事力の実践的かつ倫理的な適用の技能を持った戦略的志向(strategically minded)、批判的思考(critical thinking)、創造的な統合の戦闘員(warfighter)を特定、開発、活用する、完全に整合した軍事専門教育(PME)および人材管理システム(talent management system)である。

THE SECURITY ENVIRONMENT AND GLOBAL INTEGRATED OPERATIONS:安全保障環境と世界規模の一体化した作戦

これまでのところ、我々の軍事専門教育(PME)プログラムは、統合部隊と我が国に立派に仕えてきた将校を明らかにした。米国防戦略と米国家軍事戦略は、我々の安全保障環境が変化しているケースを明らかにしている。強大国との競争の復活は、即応性(readiness)と革新(innovation)の賭けの度合いを高めている。変化は戦争の性質に関する我々の理解に固有のものであるが、新しい技術の加速するペースと収束は、紛争がどのように行われるかについて劇的な変化を予告するものであり、したがって、我々が作戦を計画し、実行する方法に大幅な変更を求めるものである。将来の紛争を抑止、または勝利に成功するには、我々は、米軍全体としてのリーダー開発を同様に適応させ、適切な基本的な変化を避けてはならない。統合部隊にとって、戦争と作戦の性質と遂行での変化には以下が要求される。

・ 国家の目標を支援するための力と影響力の国家的手段の継続的な一体化;

・ 統合参謀および他の統合司令部全体にわたる重要な戦略的思考

・ 我々自身の優位性と我々の競争者のジレンマを生み出すための我々の戦闘軍から利用できるすべてのドメインのリソースのこれまでにない度合いの地球規模の一体化

・ 我々の戦役(campaign)における統合の用兵(warfighting)と勢いを持続するための創造的なアプローチ

・ 高度に効果的な連合、同盟、国際パートナー、および米国の調整と一体化、そして

・ 破壊的で将来の技術が敵対者や我々自身に与える意味合いのより深い理解

これらの新たな知的要件は、現在の米軍全体としてのリーダー開発の焦点ではなかった。我々は学生の選抜、学生が通う学校、学生がそこで学んだこと、およびその後の課題をリンクすることで、より良くすることができる。我々は、批判的で創造的な思考、継続的な学習と専門職の開発、そして統合の戦闘員(warfighter)の開発と割り当てにおける地域を超えたクロスドメインの卓越性の追求に一貫して優先順位を付けなければならない。我々は軍事専門教育(PME)を通じて生み出された新しい知的資本を行使し、構築し続ける後続の割り当てをまとめて特定する。

我国は、動的で地球規模に一体化した環境で、戦争を繰り広げ、導くことのできる用兵(warfighting)のリーダーと参謀将校を求めている。我々は単に量や最高の技術に依存することはできない。将来的には、その技術は我々の相手の手に渡るかもしれない。我々の仕事は、我々の能力(capability)をより良く、より創造的に適用する方法を学ぶことである。

これらの要件は、我々が未だに出会っていない我々の継続するリーダーシップ開発への要求を高めるものである。分かりやすくすると、我々は敵対者に対して知的に上回る力を達成できるすべての階層次元のリーダーを求めている。これを達成するために、我々は変化する戦争の性質に歩調を合わせるために我々の政策、振舞い、文化をシフトする軍事専門教育(PME)プログラムと人材管理(talent management)の取り組みを通じて適応と革新を続けなければならない。これらのリーダーが地球規模に一体化された作戦にもたらす認知能力(cognitive capability)は、単に10か月のコースの成果だけではない。それらは、意図的な経歴の長期的な専門職開発の精神と継続した学習の産物である。

DESIRED LEARNING CONTINUUM END STATES:望まれる継続的学習の最終的状態

リーダーの育成には、米軍全体での全体的なアプローチが求められる。21世紀の統合リーダー育成は、訓練、参謀と作戦の経験、教育、演習、および自己啓発/自己改善からなる一連の学習の成果である。敵対者に対して知的に上回る力を達成するために、我々は可能な限り最も専門的に有能で、戦略的志向(strategic-minded)で、批判的に思考する将校(critically thinking officers)を生み出さなければならない。我々の確立された望ましいリーダー属性はこれに向かって我々を導くものである。以下は、軍事専門教育(PME)と人材管理(talent management)の学習の継続的な最終的状態を強化するためのビジョンである。

必要な統合の軍事専門教育(PME)最終的状態(Requisite Joint PME End States)。軍事専門教育(PME)および統合軍事専門教育(JPME)プログラムでは、次のような統合の用兵(warfighting)リーダー、上級参謀将校、および戦略家としての軍種に備えるための初期の知識と技能を卒業生に提供しなければならない。

・ 国益に影響を与える課題の軍事的次元を見極め、問題を政策レベルで枠組みし、地球規模に一体化された作戦の包括的な枠組みの中で実行可能な軍事的選択肢を推奨する。

・ 強大国との競争と破壊的な技術の条件下での戦いの変化率の動的な加速期間中の急速な適応と革新を予測し、リードする。

・ 連合とパートナー国の貢献を一体化する実力(ability)を含んで、全てのドメインで地球規模に一体化された戦いとして、作戦的次元から戦略的次元の統合の用兵(warfighting)を遂行する。そして

・ 戦略的志向(strategically minded)の戦闘員(warfighter)または戦役(campaign)や作戦を通じて戦略を実行および適応できる応用戦略家である。すべての卒業生は、戦略と複雑な作戦の開発と実装を支援するために、批判的で創造的な思考技能、感情的インテリジェンス、効果的な文章、言語的、および視覚的なコミュニケーション技能を保持すべきである。

必要な統合人材管理の最終的状態(Requisite Joint Talent Management End States)。軍種の人材管理システム(talent management system)は、将校に既存の知識を磨き、ますます俊敏な知的技能を開発する機会を提供しなければならない。この最終目的に向かって、これらのシステムは次のことを行うべきである。

・ 継続的な知的開発と成長に報いる

・ 個々の将校に学業成績の説明責任を負わせ、その成績を永久的な記録に記録する

・ 新たに獲得した技能を磨く、または、さまざまな方法でそれらの技能を適用する機会を広げる後に続く割り当てにとって優れた成績を収めた将校をターゲットにする。そして

・ 将校の認知的属性を適切な軍事専門教育(PME)の機会と職責と一致させる。

CRITICAL TASKS:重要なタスク

以下は、我々が現代のリーダー育成に必要な基本的な変化を述べている。

軍事専門教育(PME)を適応させ革新する(Adapt and Innovate PME)。我々米軍全体の軍事専門教育(PME)は、継続的に評価し、適応し、革新しなければならない。我々は自己満足する余裕はなく、また、効果的な学習や不十分なリソースへの障壁を持つ軍事専門教育(PME)機関とその学生を短期間に変える余裕もない。我々の最初のタスクは、すべてのドメインにわたって地球規模に作戦し、残された彼らの経歴を通じて決定的にリードする統合将校を準備するために、米軍全体の軍事専門教育(PME)の方向を変えることである。最初に、軍事専門教育(PME)カリキュラムを主にトピックベースのモデルから結果ベースのアプローチにシフトし、歴史の知識を深めながら、用兵の術と学(art and science of warfighting)における創意工夫、知的適用、および軍事専門性を強調しなければならない。現状に留まることは、これらの初期のタスクが一旦完了すると、我々の仕事は完了しないことを意味する。戦い、地政学、技術、教育方法は変化し続け、我々の軍事専門教育(PME)システムは歩調を合わせなければならない。

将校の経歴全体に統合の文脈を注入する(Infuse Joint Context throughout Officer Careers)。21世紀の統合軍事専門教育(JPME)要件を我々が確実に進化させるために、過去30年間の実証済みの経験に照らして現在の統合軍事専門教育(JPME)枠組みを再評価しなければならない。統合の必要性は、構想された従来の各軍種ベースの経歴モデルよりも将校の経歴においてより幅広く深いため、将校の経歴全体を通じてより早い時期から、より深い統合を注入しなければならない。中級および上級レベルのプログラムだけでなく、各軍種の軍事専門教育(PME)およびリーダーの育成には、統合の文脈の注入が求められる。中級や上級レベルでは、これは統合部隊全体およびすべてのドメインで能力(capability)を合成するための実力(ability)を伴うものである。このより広い合成は、省庁間、政府間、および多国籍の領域を含む、より広範な統合の文脈が含まれていなければならない。さらに、我々の中間軍事専門教育(PME)プログラムは、卒業生が我々の統合本部の参謀将校としてより効果的に従事するための実践的な準備を意図的に提供することも確実にしなければならない。危機の真っ只中に、我々は統合を後から付け加えることができる付け足しのモノとして扱う余裕はない。

実践的な用兵技能を開発する(Develop Practical Warfighting Skills)。我々の改革の背後にある推進力となる考え方は、戦争に備えることでなければならない。将来の戦争では、効果的な統合指揮・統制を生成し、効果を地球規模に一体化し、クロスドメインの火力と機動(maneuver)を遂行するために、我々は全ドメイン作戦(all-domain operations)を想定している。拡張された戦場全体で、物理的能力(physical capability)と認知能力(cognitive capability)の両方を同時に組み合わせた機動(maneuver)は、敵対者のシステム内に重大な脆弱性を直接生み出し、複数のジレンマを生成することをするものである。これらの全ドメインのジレンマを生み出し活用するための統合部隊の実力(ability)は、紛争のスペクトラム全体にわたる将来の不測の事態における重要な作戦上の優位性である。地球規模に一体化された全ドメイン作戦(all-domain operations)は、我々の教育システムが今日適応しなければならない明日の戦闘員(warfighter)に課題を提示している。

これらの作戦を遂行するための認知的準備を整えるには、我々が明日の戦闘員(warfighter)の教育する方法を調整しなければならない。我々の教育システムは、戦争の術と学(art and science of war)を軍事力と非対称の用兵(warfighting)の両方の創造的な応用の生成に適用する我々の実力(ability)を維持しなければならない。軍事専門教育(PME)学校は、戦闘員(warfighter)が求める実践的かつ批判的思考(critical thinking)の技能を開発するために、積極的かつ体験的な学習を組み込まなければならない。これらの方法論には、学生が判断、分析、問題解決の技能を開発できることを助けるために、歴史に基づいたケーススタディの使用を含み、戦争、抑止力、武力紛争に至らない措置などの現代の課題に適用できるようにする。カリキュラムは、深い洞察力と創意工夫を開発するために複数の設定と反復を含んで、ウォーゲームや演習で、ライブ、バーチャル、コンストラクティブ、そしてゲーミングの方法論を活用すべきである。我々は、米軍全体の事専門教育(PME)で使用するケーススタディ、学術的会議(colloquium)、ゲーム、および演習のライブラリを資源化し開発し、学校間の共同作業と相乗効果を奨励しなければならない。批判的思考(critical thinking)、戦略、および用兵(warfighting)でのより深い教育を達成するために、軍事専門教育(PME)プログラムはあまり重要でないトピックの範囲を容赦なく削減しなければならないだろう。

人材管理を適応させ革新する(Adapt and Innovate Talent Management)。個々の軍種の人事プロセスに基づく我々の米軍全体の集成的な人材管理(talent management)は、同様に継続的に評価し、適応させ、革新しなければならない。我々の米軍全体の軍事専門教育(PME)における適応と革新の肯定的な利点は、我々が統合部隊における人間の才能の開発を賢明に特定して育成しないと、最適化されない。我々の最高の才能(best and brightest)を特定し、教育に割り当て、統合部隊にとっての彼らの潜在性と利益の両方を最大化するような方法で採用しなければならない。誰が学校に行くか、いつ誰が彼らに教えるか、認知的実力(cognitive ability)の評価、および目的のある軍事専門教育(PME)後の割り当ての慎重な選択は、このビジョンを実現するための適応と革新を求めている。

適切な学生を特定する(Identify the Right Students)。各軍種は、最適な人材を適切な軍事専門教育(PME)会場に配置し、その人材を最も重要な戦略的割り当てに向けて順序付けしなければならない。重要なのは、上級レベルの軍事専門教育(PME)への参加は、特定の軍種全体のすべての専門職の公平な配分や機械的な割り当てよりも、才能、戦略的責任の潜在性、および投資収益率に基づかなければならない。用兵(warfighting)の将官と提督になる最も高い潜在性を持った将校が、10か月の常駐の戦争大学に参加することは不可欠であり、それで彼らは戦略的教育を受けることになる。軍事専門教育(PME)学校はまた、将来の学生がピアラーニングに貢献し、入学試験、適用、または選抜審査(screening)基準などのツールを適用してコースで成功するための属性と専門職力量(professional competency)を備えていることを確認しなければならない。

学問的卓越性を要求し報酬を与える(Demand and Reward Academic Excellence)。在留しての軍事専門教育(PME)は、より大きな責任の割り当てを準備するための、熱心な反省と応用のかけがえのない期間である。我々は、軍事専門家が自らを適用し、彼らの作戦経験の上に積み上げ強化するために挑戦的な軍事専門教育(PME)プログラムと一流の大学院研究で彼らの潜在性を育成することを可能にする軍隊全体の文化を強化しなければならない。我々は、学生が、知的好奇心(intellectual curiosity)を刺激し、批判的思考(critical thinking)を刺激し、創造性(creativity)とリスクテイクに報酬を与え、多文化主義と関連する視点の価値を理解する雰囲気と文化の中で、戦争の術と学(art and science of war)の基礎を習得することを触発される環境を育む。より高い軌道に移動するには、我々は、さまざまな学習スタイル、振舞い、個人の望みを支援することによって、学生の学習の制約を取り除かなければならない。学校は、研究、執筆、分析の成果と実証されたリーダーの属性を含む学術評価レポートで、学生の業績と潜在性を取り込まなければならない。我々は、軍事専門教育(PME)の業績が選択と割り当てのプロセスにリンクされていることを確実にしなければならない。

専門的教員を育成する(Foster Professional Faculty)。非常に専門的な教員が成功の中心である。世界クラスの教育プログラムは偶然ではなく、安くもない。それは、一流の教員の上に設立された意図的なデザインの産物である。すべての軍事専門教育(PME)機関は、その軍人教員および文官教員が資格のある講師であり、彼らが教えている分野で最新であることを確認しなければならない。軍事専門教育(PME)の教員、特に軍人教員の選択、育成、管理は、より大きな重点が要求される。

・ 我々は、適切な将校に教員の割り当てを追い求め、各軍種にそのような割り当てを促進することを奨励しなければならない。そのため、各軍種は、教員の割り当てを奨励するために、人材管理(talent management)プログラムの完全な配置を実装しなければならない。教員の割り当ては、競争力があり、経歴を高め、プロモーションボードで強調され、その後の割り当てが獲得した技能を活用できるように追跡しなければならない。この桁違いの文化的変化は、リーダーがすべての階級レベルで、教員割り当てのを組織的に評価し、進歩を妨げる障害を排除し、将来の上級リーダーを教育することの重要性を切り下げるいかなる偏見を取り除くことが求められる。この流れで、統合参謀本部議長(CJCS)認定の各軍種の統合軍事専門教育(JPME)プログラムで教員の割り当てに対して統合クレジットを受け取る同じ軍種将校の包括的除外を解除し、我々のプログラムを特定のポジションを統合として指名できるようにすることを検討しなければならない。

・ 我々は卓越した教育に報いなければならない。我々の教育機関で高品質の専門教員を惹きつけ、開発し、維持する。そして、資格を持つ専門の文官教員を必要なレベルで教えるために活用する。軍事専門教育(PME)カリキュラムは環境と同じくらい動的でなければならないため、我々の教員は、経験的な学習、研究、コース・デザイン、および継続的なカリキュラムの評価、改善、一体化のために十分なリソースを備えていなければならない。

・ 成功には、我々が学術的支援アーキテクチャへの完全な投資することも求められる。我々の施設に加えて、我々は、教育と情報技術、および教員に力を与え、学生が学習成果を達成できるようにするために必要な組織活動を含め、死活的な学術的支援機能に資金調達し、維持し、保護しなければならない。

軍事専門教育(PME)を戦略的資産と見なす(Regard PME as a Strategic Asset)。我々は、軍事専門教育(PME)プログラムとカリキュラムを、統合部隊全体で信頼と認知の相互運用性を構築し、同盟国と主要な米国および国際的パートナーを一体化するために、戦略的資産として革新的に活用しなければならない。この要素をさらに進めるには、以下が求められる。

・ 我々の軍事専門教育(PME)機関は、米軍全体で俊敏で適応可能でなければならない。我々の軍事専門教育(PME)ネットワーク全体での共同作業は、相乗効果とより深い理解を構築し、我々が主要な問題に焦点を当てることを可能にする。そのプロセスで、米軍全体の教育は、我々の統合の戦闘員(warfighter)に厳格な調査と研究、コンセプト開発、および演習デザインを提供できる。我々の米軍全体の軍事専門教育(PME)は動的でなければならない。関連性を維持するために、我々はプログラムを定期的に評価し、任務と焦点を検証し、同様に、ギャップと新しいプログラムが必要な場所を決定しなければならない。同時に、我々は、我々の米軍全体の軍事専門教育(PME)を、在留していない部隊がアクセスできるように努力し、これらが中核となる任務を拡張することを認識して、自己啓発と部隊専門的開発プログラムを支援しなければならない。

・ 我々は引き続き、地球規模の作戦のために我々の将校をより適切に準備するために、同盟国およびパートナーの学生を我々の軍事専門教育(PME)システムに組み込まなければならない。軍事専門教育(PME)機関間の強力な関係はまた、我々が革新する同盟およびパートナーの軍事専門教育(PME)プログラムを支援するために重要であり、より緊密な結びつきとより深い共同作業、およびより大きな米国の学生の参加のための機会を生み出すことになる。

・ 我々は、米軍全体と選ばれた国防総省の文官の両方を上級レベルの開発プログラムと軍事専門教育(PME)に含め、彼らが我々の参謀と作戦の不可欠なメンバーであり続けることを保証しなければならない。さらに、我々は省庁間および政府間の視点を強化しなければならない。

人材の教育と活用を調整する(Align Education and Utilization of Talent)。軍事専門教育(PME)の卒業生を、意図的に目的をもって使用することは、より良い戦役(campaign)の成果に直結する重要なタスクである。我々は、後続の割り当てが学術的成果と学習を活用することを確かなものにするために、軍事専門教育(PME)の卒業生の割り当てと活用のための効果的なプロセスが求められる。我々は、軍事専門教育(PME)の卒業生の学術的経験、研究、経験的な学習を意図的により大きな範囲に活用しなければならない。我々は、人材管理(talent management)プロセスを支援するために、学術的評価に、将校の業績と専門知識を取り込むことを確実にしなければならない。ここに概説されているビジョンを達成するために、我々は適切な任務と彼らの経歴において競争力を維持する潜在性で知的卓越性を示す将校に報酬を与えなければならない。さらに、統合軍事専門教育(JPME)システムで統合参謀と統合本部のために十分な数の統合資格のある将校を輩出することを確実にする必要がある。

統合演習を活用する(Leverage Joint Exercises)。演習の使用は、連続した学習の重要な部分でもある。我々は、創造性(creativity)、適応性(adaptability)、批判的思考(critical thinking)、主導性(initiative)が強調され、実証される不確実性と複雑さの状況に演習参加者を配置する準備をしなければならない。クロスドメイン能力(cross-domain capabilities)の計画策定と適用は、問題と機会を認識し、統合の一体化した作戦の欠かせない側面として迅速な意思決定を開始するための認知的能力容量(cognitive capacity)の開発を強化するためにも、これらの演習の重要な部分とすべきである。我々の統合演習は、問題と教訓をリーダーシップ開発と軍事専門教育(PME)システムに繋げるフィードバック・ループとして活用すべきである。逆に、軍事専門教育(PME)の学者や実務家は、同様に我々の戦闘軍司令官を支援するために彼らの教育研究に貢献することができる。

戦略家を特定して育成する(Identify and Develop Strategists)。我々は、戦略の策定に有意義に貢献できる厳選された将校の候補が必要である。統合コミュニティは、作戦や戦役(campaign)の計画者だけでなく、戦略家を特定して育成するプロセスを求めている。軍事専門教育(PME)学校、一般将校および旗艦将校はすべて、戦略的才能と革新者を特定する上で積極的な役割を果たさなければならない。高度な市民教育、フェローシップ、および機会の拡大は、米軍全体の統合軍事専門教育(JPME)に価値のある増強を提供するが、それらは明確な結果を持っていなければならず、統合軍事専門教育(JPME)出席としての資格ではない。我々の軍事専門教育(PME)プログラムの学生の選ばれた者は、応用戦略家以上の潜在性を示す。彼らはまた、全体的で一体化された政軍戦略およびクロスドメイン戦略を創造的にデザインしたり、新しいドクトリン上のコンセプトを開発したりする技能も持っている。

したがって、我々は専門分野のカリキュラムで機会を生み出し、維持しなければならない。我々はこれらの潜在的な戦略家を特定し、彼らが彼らの思考と貢献を発展させるためにそれらのプログラムを仕立て上げなければならない。

OUR IMPERATIVE:我々が急務とするもの

我々は、強調と緊急性の変化を要求する将来に直面している。不確実性と破壊的な変化の中で、知的な力を示し、戦争で我々の敵対者の裏をかくことができる将校を特定し、選択しなければならない。我々が求める知的に上回る力と精神的敏捷性を生み出すことは、断続的な教育や過去の経験だけでは達成できない。それは、教育、訓練、厳格な演習、および現実世界での適用の目的を持った組み合わせによって生み出される。この急務とすることに対応するために、我々は、すぐに開始しなければならない継続的な変換の軌道を設定した。我々は、このビジョンを実装するための基盤を確立するために、統合部隊全体の協調した取り組みが求めるものである。その結果は、統合部隊と各軍種内の文化的および知的変化をもたらすであろう。

我々の専門職の認知的側面への投資は十分ではない。我々は、軍事専門教育(PME)プログラムと人材管理(talent management)を一体化するメカニズムを開発し、最も重要な用兵(warfighting)の要求に創造的に対処するために、より急な軌道に沿ってリーダーの開発を絶えず評価し、そして調整し、反復的に移動させることを確実にしなければならない。我々は、すべての適切なスピードで行動することを要求する修正的な責任を持っている。我々の国家それに値するものであり、それ以上のものを必要としない。