米空軍は高度戦闘管理システム開発のため9億5千万ドルの契約

掲載:2020年6月3日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Shaun McDougall FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

U.S. Air Force Awards $950 Million for Advanced Battle Management System Development
June 3, 2020 – by Shaun McDougall

2019年12月17日、フロリダ州デュークフィールドでの高度戦闘管理システムのデモ– 米空軍/ ジョシュア・J・ガルシア軍曹

米空軍は、5年間で9億5,000万ドルに相当する高度な戦闘管理システムの開発契約を28のベンダーと締結した。
数量未確定契約により、ベンダーは2025年5月28日まで、個々のタスクの注文を競うことができる。

ABMSプログラムは、マルチドメインの戦闘管理コマンドアンドコントロール(注:指揮統制)のための空軍の分散型コンセプトである。これは、E-8C統合監視および目標攻撃レーダーシステム(JSTARS)航空機の廃止にともなって誕生した。

空軍は以前、既存のボーイング707ベースのE-8Cを、ビジネスジェットプラットフォームをベースにした17機のISR航空機の飛行部隊に更新することを計画していた。
しかし、空軍は中央集権型戦闘管理プラットフォームの存続の可能性を懸念し、衛星や有人機と無人機などの資産の組み合わせを利用する分散型のシステムオブシステムズのアプローチに移行した。

最新の開発契約は、分散型ABMSネットワークに展開される統合オールドメインコマンドアンドコントロール(JADC2)能力の成熟、実証及び急激な増加をサポートする。
言い換えれば、このプログラムは、すべてのドメイン(空、陸、海、宇宙、サイバー、電磁スペクトル)のシステムが接続して情報を人員に配布できる「モノのインターネット」型の環境を開発することを目的としているのだ。

28のベンダーは以下のとおり:
アリオン・サイエンスアンドテクノロジー、アポジーリサーチ、ワールドワイドテクノロジー、BAEシステムズ、ボーイングディフェンスシステムズ、ボルセッタ、CACI、チョーチインテリジェンステクノロジー、コリンズエアロスペース Co、Dell テクノロジー、フレガタシステムズ、ゼネラルダイナミックス、ヘレボア、ハネウェル・エアロスペース、イマーシブウィズダム、L3ハリス、ロッキードマーティン、ノースロップグラマン、パランティル、パーソンズガバメントサービス、パーシスタントシステムズ、レイセオン、セキュアボレーション、シルバス・テクノロジー、シンプルセンス、ソリッドステートサイエンティフィック、ヴィアサット、ウィンドトーカーイノベーション
(黒豆芝)