マレーシア国防省は「戦闘能力ポスト-2020」にMPA、MALE-UAVを加える計画

掲載:2019年6月13日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
稿:Daniel Darling FI社アナリスト
この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

Malaysian Defense Ministry Plans to Add MPA, MALE UAV Capability Post-2020

マレーシア国防省は、第12次マレーシア計画(RMK12)と呼ばれる今後5年間の政府支出期間中に、2機の海上哨戒機(MPA)と3機の中高度長期滞空型(MALE)無人航空機(UAV)を調達する計画である。 この期間は2021年から2025年までとなっている。

新しい海上哨戒機の機能は、長年の目標であるロイヤルマレーシア空軍(RMAF)の新しいプラットフォームで、軍の「Capability 55」(CAP 55)の将来の戦力構成計画の下で概説されている。

RMAFの要求は、1飛行隊を立ち上げるのに必要な合計4機のMPA取得を求めている。
しかし、経済的、予算的な窮乏が資金の投資機会を制限し続けているため、残りの部分を2026年に始まる次の支出計画下に配分して、全機を2機ずつの別の分割購入にする必要があるようだ。

RMAFは2018年に候補機のタイプを評価するための技術チームを設立した。
今後可能性のある候補機は、エアバス社のC-295、イタリアのレオナルド社のATR 72、ボーイング社のP-8A ポセイドン、川崎重工業のP-1、およびインドネシア・エアロスペース社の航空CN-235である。

MALE無人航空機に関しては、RMAFは第12次マレーシア計画で概説されているものよりも大きな要求をしており、6機の無人機が長期目標であるが、2021年から2025年までに3機のみとなっている。
今後の投資期間中の3機のUAV獲得目標の候補として、中国のAVIC社のWing Loong II、ゼネラル・アトミック社のMQ-9 Guardian、トルコのエアロスペースのAnka及びレオナルド社のFalcoがある。

海上監視および偵察能力の分野での追加の援助は、その海上安全イニシアチブ(MSI)プログラムの下で米国によってマレーシアに提供された12機のScanEagle無人機の形で行われるだろう。
6機スキャンイーグルの最初の一群は11月に納入予定で、残りは2022年までに到着予定である。
(黒豆芝)