ロシア当局が航空機調達プログラムについて議論

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掲載:2019年8月26日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Derek Bisaccio FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

Russian Official Discusses Aircraft Procurement Programs      August 26, 2019 – by Derek Bisaccio
ロシア当局が航空機調達プログラムについて議論

Su-35S戦闘機.出展:Dmitry Terekhov/Wikimedia Commons

ロシアの産業貿易大臣デニス・マントゥロフは、最近、空軍と海軍の多くの航空機調達プログラムについてインターファックスとのインタビューに答えた。

Su-57の第5世代戦闘機の問題について、マントゥロフ産業貿易大臣はコムソモリスク・オン(ナ)・アムール航空機工場(KnAAZ)が航空機の連続生産を開始する準備ができていることを正式に認めた。
同社は、ウラジミール・プーチン大統領が、今年初めに提唱した契約条件に沿って、今後数年間で76機の戦闘機を供給する契約を締結した。
KnAAZは、同時にSu-35第4世代ジェットの生産を継続するとマントゥロフ産業貿易大臣は特筆した。来年末までに、ロシアはほぼ100機のSu-3を就役させる事になる。
最初の契約の48機の戦闘機は2015年に供給が終了しており、50機の戦闘機の第2次契約では年間10機の航空機が供給されている。
Su-35の追加機数のために第3次の契約が署名されるだろう。

ロシアは海軍用の新しい対潜哨戒機の製造を検討しているとマントゥロフ産業防衛大臣はインターファックスに語った。
海軍は現在、Il-38とTu-142を対潜哨戒機として運用している。
ロシア国防省は、今年、後継機の設計に関して決定する予定である。
その間、Il-38は近代化を進めており、マントゥロフ貿易産業大臣によれば、Tu-142の近代化プログラムが検討されている。

ロシアの爆撃機の航空部隊の開発作業は継続しており、生産ラインの再立ち上げ後に生産が開始されたTu-160の近代化バージョンの最初のTu-160M2は、来年にロールアウトし、試験機として提供されることとなっている。
空軍は近代化された航空機の供給を受け、現有のTu-160は同等のTu-160M標準に近代化される予定である。
さらに、Tu-22M3Mの近代化された2機の爆撃機は、2020年の終わりまでに状態試験が実施出来る準備となっている。
近代化されたプロトタイプの爆撃機の1機はすでに工場での飛行試験にとりかかっているとマントゥロフ貿易産業大臣はインターファックスに語った。
最初の飛行は2018年12月に実施された。新しい輸送機は今後数年間で就航する予定である。

マントゥロフ貿易産業大臣によれば、新しく設計された軽輸送機であるIl-112Vは2022年に国防省に引き渡される事となる。
この航空機は2019年3月にファースト・フライトを実施したが、試験により、現在の輸送機の輸送能力に関する国防省の要求を満たしていないことが明らかになった。
PAK-VTAプログラムの下で、より大型輸送機が開発されている。まだ設計段階だが、最終的にはAn-124の更新機となる。
ロシアがPAK-VTAの完成を待つ間、そのAn-124は近代化が行われる。
マントゥロフ貿易産業大臣は、航空機に必要なアップグレードを決定するために、近代化プロジェクトが過去2年間にわたり開発がなされていたと語った。
特に、ロシアは、航空機のエンジンであるウクライナ・オリジナルのD-18Tを、現地で製造された同等のエンジンに交換しようと考えている。(黒豆芝)