イスラエルの国防大臣は、第3のF-35飛行隊を追求

 

掲載:2021年1月4日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Derek Bisaccio FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

Israeli Defense Minister Seeks Third F-35 Squadron
January 4, 2021 – by Derek Bisaccio

F-35 Lightning II. Image – Lockheed Martin

イスラエルの国防大臣は、月曜日にメディアに対して、イスラエルが3番目のF-35飛行隊の獲得することを表明した。

ベンジャミン・ガンツ国防大臣はYネットTVに語ったところによると「現在、2個のF-35飛行隊があり。私たちはそれを拡大したいと考えている。アメリカのそれを要求した。
私はもう一つのF-35飛行部隊を購入し、そして、F-35 の調達を拡大し続けるかF-15にするかのバランスを検討する。」

ガンツ国防大臣は、2020年の9月に米国を訪問、その翌月、彼のカウンターパートであるマーク・エスパー国防長官をテルアビブに迎えた。

イスラエルは、現在50機のF-35を発注しており、そのジェット機の約半分を受領した。初号機は2016年12月に到着し、その後、イスラエルは航空機が戦闘任務に適合することを確認した。

数年間、イスラエル空軍は、もう一つのF-35飛行隊を追加するか、代わりにF-15を追加購入するかを審議してきた。F-35はステルス機能を、F-15はより重いペイロードを搭載する能力を有する。

購入の最終決定はしばらくの間待たれていたが、イスラエルの政治的行き詰まりのために遅れた可能性がある。
F-35は、昨年のアラブ首長国連邦とのアブラハム協定の調印後、さらに大きな注目を集めたようだ。イスラエルと湾岸諸国との外交関係を確立したこの合意は、米国国務省がUAEのF-35の要求を承認する道を開き、UAEを先進航空機の承認を受けた最初のアラブ国となった。

UAEは50機のジェット機を要求し、これによりアラブ首長国連合の空軍は、イスラエル空軍がその後、追加購入しない場合、イスラエル空軍と同数になる。
中東の他の国々もそのジェット機の取得に関心を寄せている。

先月のUAEの取引きを阻止する議会の投票は、十分な支持を得ることができなかったが、UAEにジェット機を販売する契約はまだ発表されていない。次期バイデン政権は、大統領選挙の一部の外交政策顧問が売却に懐疑的な見方を示したものの、取引へのアプローチがどうなるかを明確にしていない。

イスラエルが新しい戦闘機の購入に関する独自の計画をいつ進めるかは明らかではない。 2019年から2020年初頭にかけての3回の不確定な選挙では、クネセト(イスラエル国会)で明らかに過半数を獲得できなかったが、コロナウイルスの大流行により、ガンツ国防大臣はライバルである現職のベンヤミンネタニヤフ首相との連立政権に入ることになった。

彼らの取引の下、ネタニヤフは首相に残ったが、彼は2021年後半に首相をガンツに譲りわたすことになると考えられていた。しかし、連立政権の機能不全が続いているため、予算の通過が妨げられており、先月、議会は解散した。 そのため、イスラエルは3月に新しい選挙に向かうこととなる。(黒豆柴)