「スピードディーラー」で、米空軍は新しい3DELRRのプライム契約の模様
掲載:2020年4月22日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:C. Zachary Hofer FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)
With ‘SpeedDealer,’ the U.S. Air Force Is Likely to Have a New 3DELRR Prime
April 22, 2020 – by C. Zachary Hofer
上級エアマンのジョセフフレッチャーとエアマンファーストクラスのクリストファーケリーは、TPS-75レーダーを2012年3月13日南西アジアで検査。TPS-75は、空中のターゲットを検出、識別、追跡、報告するための空軍の主要な長距離地上ベースのセンサーとして機能する新しい3次元長距離レーダー(3DELRR)システムに更新中。イメージ
特段に長引いた競争と開発、そして最終的にはプライム契約のキャンセルの後、米空軍のTPS-81 3DELRRレーダープログラムは、新しい主契約者とともに進むようだ。
1月、空軍の広報担当者のパティウォルシュ氏は、産業ニュースで次のように述べていると報じられた。
「空軍は3次元遠征長距離レーダープログラムの調達戦略を変更しており、現在のレイセオン社とのエンジニアリング及び製造開発契約を締結するための措置を講じる予定である。」
この報道の後に、「スピードディーラー」と呼ばれる迅速な取り組みの下で、空軍が契約プライムを再選定するという発表が続いた。これにより、コマーシャルオフザシェルモデル(注:商業用の既製のモデル)で、レーダーの性能要求が満たされると思われる。
レイセオン社は、当初、2014年にTPS-81 3DELRRのプライム契約者として選定されていた。
TPS-813DELRRは、長年使用していたTPS-75レーダーを更新するための空軍のプログラムだった。しかし、競争相手であるロッキードマーティン社とノースロップグラマン社からの裁定への抗議があったため、空軍は入札プロセスを再開することを選択したが、その決定には、レイセオン社によってすぐに異議を申し立てがあった。
最終的に、この一連の動きの結果、TPS-81 3DELRR契約は2017年まで延期され、レイセオン社がプログラムを主導する者として再選定された。
開発は順調に進まなかった。
プログラムの最終設計審査は、当初2017年10月に予定されていたが、会計検査院の武器システム年次評価(2018年4月にリリース)が「…テクニカルな即応性の不足」と指摘さした結果、2018年1月に延期された。
継続する障害にもかかわらず、空軍はTPS-81の調達ベースラインを2018年4月に設定し、初期運用能力を2023年、完全運用能力は2029年に設定した。
しかし、開発の障害は続き、2020年2月にリリースされた2021年度空軍予算書では、レイセオン社のTPS-81 3DELRRレーダー設計の「長期に亘る課題」が挙げられている。レイセオン社の開発期間は終了した。-2021年度の予算には、2021年度以降3DELRRプログラムの資金は含まれておらず、2022年度以降の全ての資金はゼロとなっていた。
3DELRRの資材調達主任であるマシュージャッジ中佐は、2020年2月4日のスピードディーラーのインダストリアル・デーには、約30社が参加したと航空宇宙・防衛業界のメディアに伝えた。スピードディーラーがCOTSオプションを採用したため、空軍は3DELRR更新の初期生産ユニットを2022年度に配備、FOCは2027年度末までに見込んでいると彼は言及した。
現在の状態はどうなっているのか?
スピードディーラーの入札期限は2020年4月1日で、Forecast Internationalは、予想通り、ロッキードマーティンとノースロップグラマンが提案を提出したと聞いている。
3DELRRの当初のプログラムリーダーであるレイセオン社の状況は不明だ。
同社は3DELRRの複雑な状態に巻き込まれており、空軍調達当局に契約を再度締結するよう説得するのに苦労しているが、プログラムの7億4,730万ドルの調達額(GAOが18年度ドルで推定)は、勝ち取るには実際大きすぎる額である。
スピードディーラーの結果はすぐに明らかになるだろう。
空軍は、心に描く、このTPS-75の更新事業は打ち切られたTPS-81 3DELRRよりも簡単に処理できることを期待している。(黒豆芝)