ロシアは2028年までにSu-57を76機調達
掲載:2019年5月16日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Derek Bisaccio FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)
Russia to Acquire 76 Su-57s Through 2028 May 16, 2019 – by Derek Bisaccio
ロシアは2028年までにSu-57を76機調達
Russian T-50 (Su-57) Prototypes 052 and 054. Source: Anna Zvereva/ Wikimedia Commons
ロシアのT-50(Su-57)プロトタイプ052と054 Wikimedia Commons
ロシア軍は、ウラジミールプーチン大統領によって発表された計画の下、数十機のSu-57戦闘機の取得を予定している。
2019年5月15日の会議でのスピーチで、プーチン大統領は、Su-57第5世代戦闘機計画の状況について議論した。
彼は、「2028軍備計画は15機の第5世代戦闘機を購入する事を明文化している。」と言及した。
彼によると、その戦闘機と搭載装備のコストは、より大量に購入する事によって20%も削減された。「我々は、76機の第5世代戦闘機を同じ期間内で価格上昇無しに購入する事に同意した。」と語り、戦闘機の契約は、「近々」締結される。
Su-27ファミリーの先進的な派生型のSu-35と同様Su-57は、「最終の試験段階にある。」とプーチン大統領は語った。
Su-57の試験の完了は、戦闘機が空軍での運用を始めるための道を開く事になる。
今年の後半には、ロシアは、Su-57の国際マーケットで、輸出モデルのSu-57Eの販売をも開始する可能性がある。
ロシア空軍は、現在、昨年調印した契約に基づく2機のSu-57を受領する予定である。
最初の戦闘機は2019年の11月に到着予定で、2番目の戦闘機は、2020年に供給を受ける事になっている。
これまでのロシアの国営メディアの報道によると、政府は、2028年までのロシアの軍備計画の中で16機を超える戦闘機の調達を計画していたとプーチン大統領が明らかにしたコメントによって、その契約は更に13機の戦闘機、トータル15機の契約が締結される予定であったと報じていた。
以前、それは、13機の後継の契約が成立するまで約5年かかると予想されていた。
76機の戦闘機の生産のための修正されたタイムラインは、まだ利用可能な状態ではない。
プーチン大統領は、戦闘機のコスト削減についての詳細はまだ発表していない。
新しいシステムのための開発コストは通常高くつくが、連続生産が開始されるにつれユニットの生産はより安価になってくる。
輸出取り引きが始まると将来更なるコストダウンを進めるだろう。
大統領によるとロシアは、未だにSu-57のための第2ステージエンジンと呼ばれるシリアルエンジンの開発中であり、つまり、現在の戦闘機の性能は、白紙の状態の第2ステージのものではなく、「第1ステージの」エンジンであるAL-41F1のアップグレード型を搭載した性能である事を意味している。
Su-57の戦闘能力を強化する新しいエンジンは、2023年には、大量生産の準備が整っているはずだ。Su-57のプロトタイプは第2ステージのエンジンで試験されているが、これまでのところエンジンのうち1基がAL-41F1のままで、残りの一基が新しいモデルの1+1形態となっている。
(黒豆芝)
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