ベルギーのMQ-9スカイガーディアンのFMSリクエスト、米国務省が承認


掲載:2019年3月27日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Daniel Darling FI社国際軍事マーケット編集者
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)

Belgium FMS Request for MQ-9B SkyGuardian UAVs Cleared by State Department
https://dsm.forecastinternational.com/wordpress/2019/03/27/belgium-fms-request-for-mq-9b-skyguardian-uavs-cleared-by-state-department/
ベルギーのMQ-9スカイガーディアンのFMSリクエスト、米国務省が承認

ベルギーによる4機のMQ-9B SkyGuardian RPAの政府間の対外有償軍事援助(FMS)リクエストは、3月25日に議会送られた通知とともに米国務省の承認を得た。
2基のコントロールステーションとその他関連機器[1]を含めて6億ドルと見積もられ、General Atomics Aeronautical Systems 社が主契約会社として請け負う事になる。ベルギー政府は、SkyGuardianの中高度長期滞空型(MALE)の無人機(UAV)をISR(情報、捜索、偵察)機能として用いる予定である。
ベルギー国防省は、イスラエルIAI社のHeron TP、エルビット・システム社のHermes 900、サファランス社(注;フランス)のPatrollerを含めて国のMALE(注;用途の)無人機の要求に見合う他のプラットフォームを検討した結果、General Atomics社のPredator Bの派生型であるMQ-9B SkyGuardianを選定した。
本調達は、ベルギーの大戦略計画(ビジョン)2030の一部を成すものである。
ベルギー閣僚会議は、2018年10月にベルギー国防省に対して、米国とこれらの無人機調達のための調整を始めることを認めた。
General Atomics社は、手続きが円滑に進むようベルギー国内の業者であるSABCA, Thales Belgium, Esterline, DronePort 及びNewtecと連携した。
契約が締結すると、2021年から2024年にかけて供給される見込みであるが、任務が開始の目標は2025年である。
ベルギーは又、2030年頃にこれらの後続ユニットを稼働させることを目的として、さらに2機のスカイガーディアンを加える事を検討している。(黒豆芝)


[1] アメリカ国防安全保障協力局がリリースしたhttps://www.dsca.mil/major-arms-sales/belgium-mq-9b-skyguardian-remotely-piloted-aircraft-rpa
ところによると、本機と2基の地上管制ステーション以外は、5台のAN / DAS-4マルチスペクトルターゲティングシステム(4台設置、1台スペア)、15個の組込み型GPS/慣性航法システム(EGI)(12個設置、3個予備)、5台のAN / APY-8 Lynx合成開口レーダ(4台設置、予備1台)、5台のシステムの探知・回避(4台設置、1台予備)、5年間のパフォーマンスをサポートするための初度部品(ISP)と即応予備パッケージ(RSP)、試験機器、技術図書、訓練器材及び技術支援、及び関連するロジスティック、プログラムサービス等となっている。