米国の特殊作戦は人工知能の力を利用するよう努めている

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中国人民解放軍が新興する技術を軍事的に利用することを危惧する声が聞かれだしてから随分と時間が経過している。その中でも人口知能の利用について論じた記事がネットでも見られる。「中国人民解放軍が進める「AI軍事革命」は北のミサイルより恐ろしい」、「人工知能(AI)の軍事利用(人民解放軍を中心として)」、「人民解放軍から見た人工知能の軍事に対するインパクト」、「人民解放軍の智能化戦争―中国の軍事戦略をめぐる議論―」など、人民解放軍と人工知能のキーワードで検索される。

米国防総省は、2019年2月に人工知能戦略を発表し、人工知能センターを設立した。軍事に人工知能を利用する上での倫理上の課題などもある中で、人工知能活用を想定し、活用する中で有効な活用方法として確立していくことも重要な取組みであろう。ここで紹介するのは、米特殊作戦コマンドの司令官が語る人工知能活用の考え方を示した記事である。「人間にしかできないことは何か」、「人間でなければいけないことは何か」を常に頭に置きながらの試行錯誤が続くのであろう。(軍治)


米国の特殊作戦は人工知能の力を利用するよう努めている:Special Operations Strives to Use the Power of Artificial Intelligence

DEC. 7, 2020 | BY DAVID VERGUN, DOD NEWS

米特殊作戦コマンド(U.S. Special Operations Command)は、戦い(warfare)のあらゆる側面に人工知能と機械学習をますます使用することを望んでいると、米特殊作戦コマンドの司令官は言った。

2020年11月21日ウィンターシールド20の一部として、ラトビア、ダウガフピルスで室内の掃討手順のリハーサルを行う欧州特殊作戦コマンド第10特殊部隊グループの特殊部隊。ウィンターシールドは、米国とラトビアの在来部隊および特殊作戦部隊を組み込んだラトビア主導の演習である。

リチャード・D・クラーク米陸軍大将は今日、ハドソン研究所の学者たちとテレビ会議で話した。

クラーク大将は、プロジェクトメイブン(Project Maven)がAIの採用を急いで開始したと指摘した。プロジェクトメイブン(Project Maven)は当初、人間に頼ってそのすべてを分類するのではなく、インテリジェンスによって収集されたフルモーションビデオの処理と活用を自動化するために実行された。

テラバイト単位のデータをすばやくシフトして関連するインテリジェンスを見つけるAIの機能により、人間はより速く、より多くの情報に基づいた意思決定を行うことができる、とクラーク大将は言った。

AIはまた、情報環境の監視において非常に効果的であると、クラーク大将は言った。

2020年9月1日ネブラスカ州ネリス空軍基地で先進戦闘管理システム演習間に模擬された厳格な基地で空軍の治安部隊の兵士と歩くゴースト・ロボティクス・ビジョン60のプロトタイプ。プロトタイプは、人工知能と迅速なデータ分析を使用して、宇宙における軍事アセットに対する脅威や、ミサイルやその他の手段で本国への攻撃の可能性を検出し、対抗する。

特殊作戦コマンドの司令官のアフガニスタンの最近の訪問中に、クラーク大将は、「指揮官が肯定的な方法で人々に影響を与えることは、勝ち負けの違いを意味することができる」と述べた。

特殊作戦コマンド(SOCOM)は兵站、特に整備の部分に2年以上AIを使用してきたと、彼は言った。これは、例えば、戦車や航空機のエンジン寿命や故障を予測するという点で、お金を節約する。そして、それはそれらの資産のより良い使用を可能にする。

2020年11月18日、アラスカ州エルメンドルフ・リチャードソン統合基地で、小部隊訓練中にアラスカ陸軍州兵UH-60Lブラックホークヘリコプターを着地誘導する第3航空支援作戦飛行隊に配属された戦術航空管制隊の見習いである上等空兵アンドリュー・カウンティ

AI搭載の健康管理(health care)は、怪我を予測したり、作戦従事者をより迅速に闘いに戻すための治療の地点を指し示すことができる、と言った。

ミッションコマンドの領域では、AIは、司令官がより良いコミュニケーションと決心を行うことを可能にする統合全ドメイン指揮統制システムに力を与えるだろうと、クラーク大将は言った。

特殊作戦コマンド(SOCOM)はAIを迅速に進めているが、クラーク大将は彼の組織が、各軍種や統合人工知能センター(Joint Artificial Intelligence Center:JAIC)のような組織、ならびに産業界、同盟国、パートナーとも緊密に協力していると述べた。

クラーク大将は、「指揮官が気風を作り、革新を可能にし、人々が素晴らしいアイデアを考え出すことを奨励する条件を設定することが重要であること」を強調した。

人間はハードウェアよりも重要だ、と彼は言った。「私たちが育成を手伝わなければならないのは、才能ある人材である。この分野に人的資本を投資しなければならない」

将来を見据えて、クラーク大将は、AIが中国とロシアに対してリードを維持するために国防総省によって正常に活用されることを楽観的であると言った。政策とインフラストラクチャを更新し、クラウド コンピューティングを使用し、適切なリーダーシップを発揮する適切な人材を持つ必要がある。