2026米会計年度版「地上戦闘要素2040」 (www.marines.mil)
今年7月に公表された「地上戦闘要素2040(Ground Combat Element 2040)」の文書を紹介する。この米海兵隊の「地上戦闘要素2040(Ground Combat Element 2040)」ビジョンは、「AIやロボットが戦場を変えても、戦いの中心は人間である」という考え方を軸にしている。将来の戦場は、無数のセンサー、ドローン、AI、長距離精密打撃によって透明性と致死性が飛躍的に高まり、従来の大規模な集中運用は大きなリスクを伴うと見ている。
そのため2040年の地上戦闘要素(GCE)は、分散して行動する小規模部隊をAI、自律システム、無人機、マルチドメイン火力で強化し、「敵より先に見つけ、考え、判断し、機動する」ことによる決心の優位性(Decision Advantage)の獲得を目指す。特にヒューマン・マシン・チーミングを重視し、危険な任務はロボットに担わせながら、人間の判断を中核に据える。
また、沿岸域での作戦を重視し、重要な海洋地形を確保・防衛できる能力を維持するとともに、ドローン対策、防空、分散兵站、欺瞞・偽装、サイバー・電子戦への耐性を強化する。最終的には、AIと自律システムを活用しながらも、適応力と規律を備えた海兵隊員を中心とする「人間中心・技術活用型」の部隊として、統合部隊の中で決定的な戦闘の優位性を実現するコンセプトである。
文書中、機動戦は、依然として米海兵隊の用兵哲学(Warfighting Philosophy)であるとされていることも見逃せない。米海兵隊の理解を深めていく際の参考になればと思うところである。(軍治)
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2026米会計年度版「地上戦闘要素2040」
FY2026 GROUND COMBAT ELEMENT 2040
2026年7月
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このコンセプト文書「地上戦闘要素2040(Ground Combat Element 2040)」の対象となる地上戦闘要素(Ground Combat Element:GCE)とは、下図の米海兵隊の基本的な編成である海兵空地タスク部隊(Marine Air-Ground Task Force:MAGTF)を構成する文字通り米海兵隊の地上戦闘を担う要素部隊(element)である。海兵空地タスク部隊(MAGTF)は、地上、航空、兵站の機能の要素とそれらを指揮する機能の要素から構成された諸兵科連合の能力を持っている。海兵隊遠征部隊(MEF)、海兵隊遠征旅団(MEB)、海兵隊遠征部隊(MEU)は、任務に応じてタスク編成された部隊であり、米海兵隊沿岸連隊(MLR)は、地上戦闘要素(GCE)である。
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ビジョン
米海兵隊は、急速な技術的変化と、対等なレベルの敵対者の再台頭によって特徴づけられる将来に直面している。2040年の安全保障環境においては、技術的に先進的であるだけでなく、現代の戦場の複雑さに対応できるよう、身体的、精神的、道徳的に準備の整った地上戦闘要素(GCE)が求められることになる。本書『地上戦闘要素2040(Ground Combat Element 2040)』は、我々の変革を導くための不可欠なビジョンと枠組みを示すものである。これは、紛争を阻止し、万が一抑止が失敗した場合でも、いかなる気候や場所においてもあらゆる敵対者を撃破できる部隊を構築するための、我々のロードマップである。
ジェイ・M・バージェロン(Jay M. Bargeron)米海兵隊中将
米海兵隊副総司令官(計画・政策・作戦担当)
序文
米海兵隊総司令官が著書「最初に闘う者達(First to Fight)」で指摘しているように、「現在から2035年にかけて、米海兵隊は、絶え間ない競争と急速な技術進歩によって特徴づけられる、ますます複雑かつダイナミックな環境下で作戦することになるだろう」。私は、地上戦闘要素(GCE)の近代化とイノベーションへの道筋をいかに描くべきかを、貢献し、積極的に関与し、議論を重ね、熟考した米海兵隊全体の指導者たち、とりわけこの意義深い取組みに取り組んだ計画・政策・作戦(PP&O)チームを称賛する。
将来の部隊の中核は、常に根本的に人間中心であり、個々の米海兵隊員に求め、育成する資質に基づいていなければならないという点に、私は心から同意する。この『地上戦闘要素2040(Ground Combat Element 2040)』文書は、米海兵隊が「フォース・デザイン(Force Design)」のプロセスをどのように強化しているかという点において、重要な進展を示している。
私は、戦闘開発・統合(CD&I)および米海兵隊調達ポートフォリオ担当官(PAE MC)の資源を投入し、計画・政策・作戦(PP&O)と協力して、「2040年まで対等の敵との地上戦闘を制圧できる地上戦闘要素(GCE)編成」を開発するという目標の実現に取り組むことを約束する。
本資料が指摘しているように、米海兵隊は将来的に不確実性に直面することになる。しかし、規律を重んじ、先を見据えたフォース・デザイン(force design)と開発、迅速な学習とウォーゲーム、ライブ・バーチャル・コンストラクティブ(LVC)環境における実験およびミッション・エンジニアリングを通じて、リスクを低減し、成功への備えを整え、最大限の柔軟性を確保し、決定的な諸兵科連合戦闘力を発揮するための能力に投資することができる。
私は、このイノベーションを推進するすべての指導者に対し、本資料で描かれた「2040年の米海兵隊」という、自律性を備えた将来像を認識し、従来のプラットフォームの価値が低下した際にはそれを手放す覚悟を持ち、重要な能力を絶えず進化させることで、将来の米海兵隊員に最善の貢献ができることを理解するよう強く求める。
我々が、諸兵科連合アプローチがもたらした歴史的な貢献を強調するのと同様に、米海兵隊の適応力と、地上戦闘および将来の戦場において特徴となるマルチドメイン作戦における我々の勇猛さ(prowess)を維持するために、画期的な変革を断行する意欲をも擁護しなければならない。
何よりも、イノベーションのプロセスを加速させることを重視する中で、私は指導者たちに対し、この将来ビジョンをより現実のものにするよう求める。本書は、現在および将来の実務上の課題を踏まえて作成されたものであり、技術の急速な進展を活かし、将来の地上戦闘要素(GCE)を実現することで、その成果がもたらされるだろう。
エリック・E.オースティン(Eric E. Austin)米海兵隊中将
米海兵隊副総司令官(戦闘開発・統合担当)
エグゼクティブ・サマリー
ビジョンおよび戦略上の必須事項
1. 目的と戦略的文脈
「地上戦闘要素(GCE)2040 (2026米会計年度)」文書は、米国海兵隊が2040年までの地上戦闘要素(GCE)を形作るための投資を策定、優先順位付け、およびバランスを取るための基礎的な枠組みを提供するものである。これは、地上戦闘要素(GCE)が引き続き強力かつ適応力のある部隊であり続けることを確保するための重要な基準となる。このコンセプトは、将来における深刻な不確実性を認識しつつも、将来の部隊の中核は依然として基本的に人間中心であり、個々の米海兵隊員の意志力、規律、適応力に根ざしていることを理解している。
この枠組みは、技術の近代化に重点を置きつつも、複雑な戦場の課題や対等な敵対者との対峙という見通しに立ち向かうためには、地上戦闘要素(GCE)は任務の柔軟性を最大限に高め、決定的な戦闘力を発揮できるようデザインされなければならないと主張している。そして、これらすべては、戦闘員の資質、訓練、そして精神に由来するものである。
FPVドローン課程でドローンを操作する米海兵隊員 (写真:アリソン・ホワイト(Allison White)米海兵隊上等兵) |
2. 進化する戦争の性質
将来の戦場は、至る所に設置されたセンサー、人工知能および機械学習(AI/ML)、使い捨てドローン、争われた電磁スペクトラム、そして透明性と致死性の両方を高める長距離精密兵器など、伝統的な地上戦闘(traditional ground combat)に課題をもたらす傾向によって特徴づけられる。このような環境下では、機動のための時間が短縮され、部隊はますます大きなリスクにさらされることになる。
技術はかつてないほどの優位性をもたらす一方で、重大な脆弱性も生み出している。その解決策は、単に技術的な優位性を追求することではなく、十分な訓練を受けた米海兵隊員を重心に据えた、人間中心の用兵アプローチ(human-centered warfighting approach)を確立することにある。この「人的要素」への重点的な取り組みにより、地上戦闘要素(GCE)はハイテク環境下でその能力を最大限に発揮できるだけでなく、敵対者によって技術的優位性が損なわれたり奪われたりした場合、あるいは戦いに内在する無数の摩擦が生じた場合でも、強靭で、効果を発揮し続けることができる。
M3E1多用途対装甲・対人兵器システム(MAAWS)を持つ米海兵隊員 (写真:アーリック・バートン(Earik Barton)米海兵隊伍長) |
3. 革新的な軍事的問題
このコンセプトが取り組む中心的な軍事上の問題は、2040年まで対等の地上戦闘を制圧できる地上戦闘要素(GCE)編成を整備する必要性である。こうした編成は、高度な技術が支配的な環境下でその能力を十分に発揮できると同時に、敵対者によってその技術的優位性が低下させられたり無効化されたりした場合でも、効果的に作戦を遂行できるだけの強靭性を備えていなければならない。
地上戦闘要素(GCE)は、米海兵隊沿岸連隊(MLR)の専門的な機能を、あらゆる紛争状況において重要な海洋地形(maritime terrain)を制圧・保持・防衛できる戦闘編成(combat formations)を配備するという恒久的な要件と融合させなければならない。
戦略的枠組み
1. 中心となる考え方:人間中心で技術に対応した部隊
将来の地上戦闘要素(GCE)は、分散化した作戦(dispersed operations)、致死性、情報の支配性(information dominance)、そして強靭な指揮・統制を融合させ、争われた沿岸地帯を制圧・防衛する、モジュール式でタスク編成されたマルチドメイン部隊として構想されている。先進技術によって支えられているとはいえ、この部隊は根本的に人間中心であり、個々の米海兵隊員の意志力、規律、そして適応力に根ざしている。
技術は人間の判断力を高めることはあっても、決してそれに取って代わることはない。この努力は、AIによって強化された意思決定(AI-augmented decision-making)と「ヒューマン・マシン・チーミング(Human-Machine Teaming)」を統合することで、決心および致死性の支配性を確立し、それによって地上戦闘要素(GCE)があらゆる敵対者に対しても、常に「感知に勝ること(out-sense)」「思考に勝ること(out-think)」「機動に勝ること(out-maneuver)」を可能にすることである。
低姿勢の自律型無人地上車両であるラインメタル社製ミッションマスター・サイレントパートナーを操作する米海兵隊員 (写真:ミア・オカンポ(Mia Ocampo)米海兵隊上等兵) |
2. 支える考え方:近代化の五本の柱
この中心となる考え方は、地上戦闘要素(GCE)の変革を導く、相互に関連した5つの柱によって支えられている。
人間中心の用兵(Human-Centered Warfighting):米海兵隊員こそが重心(center of gravity)であることを強調している。この柱は、複雑でハイテク化された戦場で成功するために必要な訓練、教育、および精神に焦点を当てている。
致死性(Lethality):有機的な火力支援の強化、統合火力作戦の統合、および探知能力の拡充を通じて、地上戦闘要素(GCE)が全ドメインにおいて、キネティックな効果とノン・キネティックな効果を発揮する能力を高めることを狙いとしている。
耐久性(Endurance):全ドメイン防衛、強靭な兵站、戦術的欺瞞、およびシグネチャ管理を通じて部隊の防護に重点を置き、地上戦闘要素(GCE)が対等な敵対者に対して戦闘作戦を継続できるようにすることを目的としている。
決心の優位性(Decision Advantage):AIや自律システムを活用して意思決定サイクルを加速させ、米海兵隊員を最も危険なタスクから解放することで、「ヒューマン・マシン・チーミング」を通じて支配性(dominance)を達成することを目指している。
モジュール性(Modularity):米海兵隊空地タスク部隊(MAGTF)を中核とし、特定の任務や脅威に合わせて柔軟に編成できる、拡張性と適応性を備えた部隊組織の構築に重点を置いている。
3. 優先度の高い能力要件
このビジョンを実現するため、本枠組みでは、いくつかの「コンセプトが要求する能力(CRC)」の開発を優先している。投資および開発において最優先される分野は以下の通り。
コンセプトが要求する能力その1(CRC 1):部隊編成:ハイテク環境下での作戦遂行に必要な人員配置、訓練、装備の整備を行うとともに、基本的な用兵技能における卓越性を維持する。
コンセプトが要求する能力その2(CRC 2):マルチドメインにおける致死性とターゲティング:AIと分散型センサーネットワークによって実現される、キネティックな火力およびノン・キネティックな火力を行使し、迅速かつ精密にターゲットと交戦する。
コンセプトが要求する能力その3(CRC 3):戦術的移動性および沿岸域における移動性:機敏性と強靭なプラットフォームを活用し、地上戦闘要素(GCE)編成が沿岸域を含む複雑で争われた地形においても機動できることを確保する。
その他の重要な推進要因としては、強靭な連合統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)の統合(CRC 4)、争われた環境での持続可能な兵站(CRC 5)、およびレイヤー化した地上配備型防空(GBAD)(CRC 6)などが挙げられる。
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(写真:ヴァン・ホアン(Van Hoang)米海兵隊上等兵) |
実装と将来の展望
1. 近代化への段階的なアプローチ
地上戦闘要素(GCE)の変革は、以下の3つの期間が重なり合う中で行われることになる。
短期(2026-2030年):この期間では、現在進行中の「フォース・デザイン(Force Design)」の近代化に向けた取組みの精緻化と加速、ドローンによる差し迫った脅威への対応、そして将来の投資に向けた基盤整備に重点を置く。
中期(2031-2035年):AIや自律システムへの投資が成熟し、本部の機能を強化し、兵站を効率化し、作戦のテンポを向上させることになる。ドローンや無人機による編成、およびレイヤー化した対無人航空システム(counter-UAS)能力が極めて重要となる。
長期(2036-2040年):地上戦闘要素(GCE)は、AI対応の指揮・統制(AI-enabled command and control)、広範な「ヒューマン・マシン・チーミング」、そして強靭で分散型の編成によって変革されている。戦闘力と残存性を高めて運用され、主要な沿岸地域において統合部隊に決定的な優位性をもたらす。
統合軽戦術車(JLTV)に搭載のM2機関銃に弾薬を込める米海兵隊員 (写真:アーリック・バートン(Earik Barton)米海兵隊伍長) |
2. 優先度の高い装備品ソリューション
2040年のビジョンを実現するには、用兵機能全般にわたる装備品ソリューションへのターゲットを絞った投資が必要である。
▪ 火力(Fires)と機動(Maneuver):長距離地対地火力、全天候型直接火力と間接火力、先進機動プラットフォーム(水陸両用戦闘車両、先進偵察車両)、および分隊レベルまで展開されるレイヤー化した地上配備型防空(GBAD)。
▪ 指揮(Command)、統制(Control)、インテリジェンス(Intelligence)、情報(Information):連合統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)を実現するための、耐障害性と拡張性を備えた指揮所、マルチドメイン探知ネットワーク、対偵察能力、および統合データ・システム。
▪ 兵站(Logistics):遠征型配送のための無人地上・空中・水上プラットフォーム、新興技術を支援する移動式電源システム、および高度な医療能力。
3. 結論
「地上戦闘要素2040(GCE 2040)」の枠組みは、統合部隊と効果的に連携し、将来の戦場で勝利を収めるための包括的なビジョンを提示している。この枠組みは、技術的イノベーションの必要性と、地上戦が持つ不変の性質とのバランスを図っている。
従来の配備パターンを克服することや、移動プラットフォームおよび指揮・統制(C2)ネットワークの残存性を確保することなど、依然として重要なリスクは残っている。しかし、デザイン原則を堅持することで、米海兵隊は、より高い致死性、強靭性、適応性を備えた地上戦闘要素(GCE)を構築することになるだろう。
2040年の地上戦闘要素(GCE)は、AI、ロボット技術、およびマルチドメイン火力の活用を駆使し、決心の支配性(decision dominance)を達成し、敵対者を抑止し、紛争において決定的な勝利を収める、人間中心かつ技術に支えられた部隊となる。
水陸両用能力実証中の米海兵隊と米海軍 (写真:ジョシュア・ブスタマンテ(Joshua Bustamante)米海兵隊伍長) |
はじめに
「他の組織とは異なり、平時の軍隊は、1) 将来のいつ発生するかわからない戦争、2) 相手がまだ特定されていないかもしれない戦争、3) 正確な予測が不可能な政治的状況下での戦争、そして 4) 再現不可能な暴力と凄惨さに満ちた戦場での戦争に向けて、革新を図り、備えなければならない」
ウィリアムソン・マレー(Williamson Murray):戦間期のイノベーション
必須事項
国家が将来の紛争を正確に予測することはめったになく、過去の戦争によって形作られた時代遅れの戦略に固執したり、近隣での紛争から誤った教訓を引き出したりすることが多い。我々は、次の闘いの性質や要求を完璧に予測することも、最初から「正しい(right)」将来の部隊をデザインすることもできないことを認識している。
こうした不確実性を踏まえ、我々は、用兵精神(warfighting ethos)を強化し、任務の柔軟性を最大限に高め、迅速な部隊の規模の調整(force scaling)が可能であり、かつ幅広い沿岸戦争に勝利するための十分な固有の戦闘力にデザインされた、適応可能性(ADAPTABLE)と強靭(RESILIENT)な地上戦闘要素(GCE)を育成することで、国家に最善の貢献を果たすことができる。
MV-22Bオスプレイに搭乗する米海兵隊員 (写真:クリスチャン・カッター(Christian Cutter)米海兵隊上等兵) |
近代化された部隊を実現するためには、地上戦闘要素(GCE)は、米海兵隊空地タスク部隊(MAGTF)の枠組みの中に組み込まれた、一貫性のある将来の運用のコンセプト(concept of employment)を必要としており、それが重要な開発および資源配分の意思決定を導くものである。将来の能力への投資と、有能かつ信頼性の高い戦闘編成(combat formations)に対する絶え間ない要求とのバランスをとるための一貫性のある包括的な枠組みがなければ、特定の機能に対して過度に最適化され、不確実な将来の戦場で成功するために必要なレジリエンス、汎用性、および致死性を欠いた部隊になってしまうリスクがある。
この近代化された部隊は、陸地の支配権、とりわけ沿岸地帯の内陸側を巡って闘う。長距離戦への傾向は考慮されているものの、陸上ドメインでの任務を遂行するために、過酷な地形を乗り越えて敵との距離を縮める必要性は依然として残っている。頑強かつ強靭で、技術力を備え、かつ基礎的な訓練と装備を備えた地上戦闘編成(ground combat formations)は、依然として不可欠である。
近接戦闘の実弾演習に先立ち、空砲射撃のリハーサルを行う米海兵隊員 (写真:米海兵隊) |
我々は、AIによって強化された意思決定(AI-augmented decision-making)の総合力を通じて、戦闘編成(combat formations)が重要な海洋地形(maritime terrain)において、敵を常に「感知に勝ること(out-sense)」、「思考に勝ること(out-think)」、「ペースに勝ること(out-pace)」、「機動に勝ること(out-maneuver)」で、決心の支配性(decision dominance)と致死性の支配性(lethality dominance)を確立する将来を実現しなければならない。
目的
2040年に向けて米海兵隊の地上戦闘要素を形成する投資を策定、優先順位付け、および調整するための米海兵隊軍種の基盤を提供するとともに、プログラム目標覚書(POM)の計画策定およびプログラム策定における基準となる。
背景と2020年から2026年までの文脈
2020年以降、米国海兵隊は「フォース・デザイン2030(Force Design 2030)」に基づき、海軍遠征部隊の一員として対等の能力を持つ敵による「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」脅威に対抗するため、地上戦闘要素(GCE)の要素を変革してきた。この再デザイン(redesign)の中核をなすのが、米海兵隊沿岸連隊(MLR)である。これは、争われた沿岸地域において、持続的な偵察、海上封鎖、および統合キル・ウェブへの統合に最適化された地上戦闘要素(GCE)編成である。
将来の第3海兵師団は、特定の目的のために編成された沿岸作戦を主とする部隊であり、2つの米海兵隊沿岸連隊(MLR)が配備されている。これらの米海兵隊沿岸連隊(MLR)は、任務の拡大や危機対応に備えて、要員の配置、訓練、装備の整備が進められている。米海兵隊沿岸連隊(MLR)は独自の代替的役割を果たすものの、緊要地形(key terrain)を制圧・保持・防衛するという地上戦闘要素(GCE)の恒久的な要件に取って代わるものではない。
したがって、地上戦闘要素(GCE)は、米海兵隊沿岸連隊(MLR)の専門的な機能と、マルチドメイン作戦に対応できるよう編成・訓練・装備された、タスク編成かつ海洋志向(maritime-oriented)の地上部隊を配備するという要件とのバランスを、引き続き図っている。
これらの部隊は、重要な沿岸地帯の確保、維持、および防衛のために闘う態勢を整えており、米海兵隊の根本的な目的である「敵に接近し、海戦で撃破する」ことを堅持しつつ、あらゆる局面にわたる競争において勝利を収める。
初版となる2025米会計年度の「地上戦闘要素2040(GCE 2040)」では、2040年までの近代化ビジョンが策定された。今回の2026米会計年度の改訂版では、新たな脅威や技術の進歩を踏まえて優先事項を精査している。この改訂版は、地上戦闘要素(GCE)が、重要な海洋地形(maritime terrain)を制圧・保持・防衛するために最適化された統合部隊の唯一の地上編成(ground formation)であることを再確認し、争われた沿岸地域において持続的な戦闘優位性を確保するものである。
M142高機動砲兵ロケットシステム(HIMARS)から訓練用ロケット弾を発射する米海兵隊員 (写真:ローガン・スミス(Logan Smith)米海兵隊伍長) |
米海兵隊は、ガダルカナル島以来、10年ごとに師団規模以上の兵力を投じて上陸作戦を闘ってきた。近い将来、この傾向に変化が生じることを示唆する説得力のある証拠はなく、脅威の推移に関する分析からも、将来的には海軍遠征部隊との競合が予想される。こうした課題に対処するためには、「フォース・デザイン(Force Design)」で想定される任務やタスク、および伝統的な米海兵隊の任務を遂行するための能力と能力容量(capacity)をバランスよく整える必要がある。
今回の更新の枠組みは、米海兵隊軍種の能力開発プロセスに沿って策定された「中心的な考え方」および「支える考え方」、ならびに「コンセプトが要求する能力(CRC)」の開発に組み込まれた「デザイン原則」に基づいている。
「地上戦闘要素2040(GCE 2040)」のデザインの原則
▪ 機動戦は、依然として米海兵隊の用兵哲学(Warfighting Philosophy)である
▪ 技術は人間の判断力を高めることはあっても、決してそれに取って代わることはない
▪ 地上戦闘要素(GCE)の致死性と残存性のための「フォース・デザイン(Force Design)」を最適化する
▪ 集権化に対する分散とレジリエンス
▪ 適応ではなくデザインによる統合一体化
この文書は戦争の科学に重点を置いているものの、地上戦は依然として予測不可能かつ複雑なものである。人間の意志、決意、そして適応力が戦争の行方を左右し、技術は不可欠ではあるが、あくまで補助的な役割を果たすに過ぎない。
予測不可能性、複雑性、地形、距離といった要素が、陸上戦や接近戦を、物理学や工学の制約を受けるドメインとは一線を画している。したがって、地上戦闘要素(GCE)のタスクや任務は不変であるが、その手法、装備、戦術、技術、手順は、紛争の性質に応じて絶えず進化し続けている。
M3E1多用途対装甲・対人兵器システム(MAAWS)を射撃する米海兵隊員 (写真:ジャシュア・ヘルナンデス・ラモス(Jashua Hernandez Ramos)米海兵隊上等兵) |
範囲
▪ 本文書の計画策定期間の目標年は2040年である。
▪ このコンセプトは、地上戦闘要素(GCE)の部隊整備と近代化に向けた指針となるよう、将来の地上戦闘の事例を紹介すると同時に、米海兵隊空地タスク部隊(MAGTF)全体に対して将来の地上戦闘のビジョンを示し、地上戦闘要素(GCE)に不可欠な要件を提示するものである。
▪ 本計画では、米海兵隊軍種の計画策定・プログラム策定・予算編成・執行(PPBE)プロセスを支援する地上戦闘要素(GCE)の近代化取組みについて、明確な優先順位を提示するものである。
将来の地上戦闘要素
「最初に闘う者達(First to Fight)」というコンセプトに基づき、地上戦闘要素(GCE)は2035年までに、競争優位性(competitive edge)を維持するためにいくつかの重要な開発イニシアチブを推進しなければならない。これらのイニシアチブは、絶え間ない競争と急速な技術変化を特徴とする将来の作戦環境への適応に焦点を当てている。
この計画は、新たな作戦手法の導入を加速させ、部隊全体で革新を推進することを目的としている。陸上戦闘部隊は、敵対者の行動の自由を阻害するため、海上封鎖を実施し、海上支配に貢献するとともに、水陸両用作戦を展開し、統合部隊指揮官の作戦範囲を拡大する。
沿岸域での作戦に最適化された近代化された地上戦闘要素(GCE)前線部隊は、重要な海洋地形(maritime terrain)を制圧・確保し、決定的な戦果を上げるとともに、作戦環境を感知・形成し、艦隊の機動および統合指揮官を支援するためにキル・ウェブを完結させる。
主な開発分野としては、高度な偵察能力や多様な小型水陸両用艇を活用して沿岸域での機動能力を強化すること、およびサイバー空間、宇宙、電磁スペクトラムからの効果を統合することで、全ドメインにわたる諸兵科連合を実施することが挙げられる。
戦術再補給車両(TRV-150)UAS、自律型・全電動の大型輸送ドローンのバッテリーを交換している米海兵隊の小型無人航空システム(Small UAS)オペレーター (写真:ハンター・J・クエスター(Hunter J. Kuester)米海兵隊上等兵) |
さらに、地上戦闘要素(GCE)は、移動性とシグネチャ管理を通じて「発見困難・撃破困難」というアプローチの採用を優先するとともに、AIやデータ分析の実装を通じて意思決定も加速化する。
この変革には、人工知能、ロボット、自律システムの積極的な導入をはじめとする新技術の活用に加え、将来の紛争において決定的な優位性を確保するために電磁スペクトラムを自在に操ることが含まれる。
以下に説明する短期、中期、長期の各時期の計画は、一般的な実施ロードマップを示すものであり、迅速なイノベーションと適応を促進するものである。2036年から2040年までの期間は、部隊構想の取り組みと歩調を合わせて、引き続き進化していくことになる。
米海兵隊に配備されている長距離精密誘導型徘徊型弾薬ドローンHERO-400 (写真:ダニエル・チャイルズ(Daniel Childs)米海兵隊上等兵) |
短期(2026年-2030年)
現在の時代は、成功を収め、現在も継続中の「フォース・デザイン(Force Design)」の近代化の取組みが特徴である。これらの取組みにより、地上戦闘要素(GCE)が沿岸戦役(littoral campaign)において海洋ドメインに貢献する能力が高まった。人工知能、ネットワーク化されたセンサー、長距離精密誘導兵器、そして自律性がますます高まるロボット技術の進歩は、陸上ドメインにおける透明性と致死性の両方を拡大しており、機動における伝統的な「速度」と「テンポ」という特性に新たな課題をもたらしている。
自律型システム全般、とりわけ致死性ドローンの普及は、戦術を変革しつつあり、特に開けた地形に集中展開する部隊にとって新たな課題をもたらしている。センサー、とりわけ上空からのセンサーの普及により、戦場の可視性が高まる一方で、隙を突くための時間や機会は減少している。
したがって、将来における最適な部隊を実現するための条件を整えるためには、地上戦闘要素(GCE)は、技術の進化や資源の確保状況に応じて、致死性、残存性、指揮・統制、AI、および無人システムの強化につながる能力への投資と実戦配備を加速させなければならない。
中期(2031年-2035年)
人工知能への投資は、戦闘能力の最適化、司令部の機能の効率化、および用兵活動全般における意思決定の加速化を通じて、地上戦闘要素(GCE)作戦のすべての側面を強化する。
自律システムは、橋梁架設および突破能力の向上を通じて機動の選択肢を広げると同時に、後方連絡線の強靭性と適応力を強化する。全天候型偵察システムおよび自律システムへの継続的な投資は、情報および感知上の優位性を大幅に向上させ、作戦のテンポを加速させる。
この時代においても、ロボット技術と自律システムの統合は依然として極めて重要である。指揮官が不可欠な火力支援のタスクを遂行する能力を拡大するよう規模が調整されたドローン編成は、ロケット砲や榴弾砲を補完する役割を果たす。ドローンの普及は、地上戦闘要素(GCE)全体において、分隊レベルに至るまで、効果的な有機的な防護措置が必要であることを浮き彫りにしている。
進化し続けるドローンによる脅威は、地上作戦にとって最も重大なリスクであり、主導権を維持するためには、能動的および受動的な対無人航空システム(counter-UAS)能力をレイヤー化して整備することが求められる。残存性を確保するためには、訓練の改善、教義の更新、技術の進歩を包括的に取り入れる必要がある。
連合統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)との統合を強化するための連隊および師団司令部の技術的アップグレードにより、同盟国、パートナー国、ならびに海軍および統合部隊との相互運用性が向上している。現在、陸上にある連隊司令部は、統合および同盟国のセンサーを活用して「キル・ウェブ」を実行する能力と権限を有しており、致死性の効果と非致死性の効果をもたらすキネティックな火力とノン・キネティックな火力行使が可能となっている。
水陸両用作戦能力実証中に、MRZR/超軽量車両から無線チェックを行う米海兵隊員 (写真:アビゲイル・ハッチソン(Abigail Hutcheson)米海兵隊上等兵) |
紛争下において、この能力を師団レベルにまで拡大することは、将来的に作戦のテンポを高める上で極めて重要となる。連隊以下の階層では、至る所に配備された小型の指揮・統制(C2)システムとプロセスが、分散化した作戦を支援している。
長期(2036年-2040年)
AI対応のエッジ・コンピューティング対応の連合統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)システムは、状況の把握、分析、通信、そして迅速な機動を行う能力を強化することで、地上戦闘要素(GCE)に変革をもたらしている。こうした進歩により、部隊間の分散型作戦が可能となり、指揮官は持続的な決心上の優位性と機敏性を確保し、戦場で最も必要とされる場所に部隊を配置できるようになる。
帯域幅の拡大、情報管理の向上、および戦闘リズムの規律の徹底により、参謀部はより先を見据えて予測・計画を行うことが可能となり、一方で、高度なセンサーシステムは、より小型で高性能なデバイスを提供し、検知範囲を拡大するとともに状況認識を深化させている。
大佐(O-6)級指揮官に委譲された広範な致死・非致死の権限により、彼らは各ドメインにわたる戦果を統合することが可能となる。優先的に行われる投資により、改善された指揮・統制と信頼性の高いノン・キネティックな選択肢に支えられた、精密かつ長射程の火力支援が実現される。
ロボット技術や自律システムは、機動要素を補完し、場合によってはそれに取って代わることで、敵対者の意思決定を困難にし、兵站のレジリエンスを強化する。近代化された地上戦闘要素(GCE)編成は、戦闘力を高めつつ、戦場における米海兵隊員の配置を分散させることで、残存性と作戦上のレジリエンスを向上させている。
地上戦闘要素(GCE)の適応力は、ますます強靭さを増している歩兵編成(infantry formations)に支えられている。規律正しく、多用途で、十分な訓練を受けたこれらの部隊は、依然として戦闘部隊の基盤となっている。
こうした編成により、戦闘空間全域において、感知、決心、行動の間の迅速な移行が可能となる。同時に、訓練と教育も技術の進歩に合わせて進化しており、米海兵隊員が将来の紛争に備えることができるよう準備するとともに、技術が限られている場合や利用できない場合でも決定的な優位性を確保できるよう、中核となる用兵技能を維持している。これにより、統合部隊に対し、重要な海洋地形(maritime terrain)において戦闘能力を備えた信頼できる編成を提供している。
軍事的問題
米海兵隊は、海兵師団およびその傘下部隊を中核とする地上戦闘要素(GCE)編成を整備しなければならない。この部隊は、2040年までに、至る所に普及した先端技術(AI対応の決心システム(AI-enabled decision systems)、自律型プラットフォーム、ネットワーク化された火力、指向性エネルギー兵器、広範なISR、およびサイバー・電子戦の支配性)によって、戦闘のテンポ、致死性、および分散性が根本的に変化する中で、対等のレベルの地上戦闘を支配できる能力を備えていなければならない。
しかし、こうした技術は、地上戦闘作戦に単一の脆弱性をもたらし、作戦を遂行する米海兵隊員を危険にさらすことにもなる。電磁スペクトラムの遮断、サイバー侵入、サプライチェーンへの妨害工作、あるいは支援手段に対するキネティックな破壊などにより、ハイテクによる優位性は瞬時に損なわれたり、失われたりする可能性がある。
中心的な考え方
将来の米海兵隊地上戦闘要素(GCE)は、モジュール式でタスク編成された、マルチドメインの機動戦部隊(maneuver warfare force)であり、分散化した作戦、情報・データ支配性、統合された精密火力および集中火力、各部隊階層における強靭な指揮・統制を融合させ、対等な敵対者やほぼ対等な敵対者に対して、重要な争われた沿岸地形を形成、制圧、保持、防衛するための統合・連合作戦への統合能力を備えている。
米海兵隊は、即応作戦の遂行、危機対応、および海上と陸上への戦力投射を行うための訓練を受け、組織化され、装備を整えることになる。先進技術を活用しつつも、米海兵隊の意志、規律、忍耐力、そして精神に根ざした米海兵隊の地上戦闘要素は、機動力に富み、人間中心の姿勢を貫き、戦略的成功のための条件を整え、侵略を阻止し、将来の紛争において決定的な勝利を収めることを目指している。
演習中にATAKを操作する米海兵隊の前線航空統制官 (写真:レイモンド・トン(Raymond Tong)米海兵隊3等軍曹) |
支える考え方
支える考え方その1:人間中心の用兵
米海兵隊員こそが我々の重心の核である。この基本理念の目的は、小銃兵から指揮官に至るまで、あらゆる米海兵隊員が将来の戦場で成功を収めるために必要となる、主に非物質的な進歩を強調することにある。これは「地上戦闘要素2040 デザイン原則(GCE 2040 Design Principles)」の中核をなすものであり、システムが人間の判断力を高め、技術の有無にかかわらず人間のパフォーマンスを最適化し、統合部隊、同盟国、およびパートナーとの共同作戦能力を向上させることを保証するものである。
重要な海洋地形(maritime terrain)へのアクセスは、同盟国やパートナー国から自動的に認められるものではない。むしろ、安全保障協力、安全保障部隊支援(security force assistance)、および演習を通じて達成される統合こそが、パートナー国の軍事能力を強化し、地上戦闘要素(GCE)との相互運用性を構築し、持続的な存在感と地域的な海洋ドメイン認識(maritime domain awareness)を維持するために必要である。
地上戦闘要素(GCE)は、提携部隊と共同で活動することで、時間をかけて信頼関係を築くことができる。この信頼関係は、危機や紛争時に効果的な協力を行う上で不可欠なものである。信頼とは、一朝一夕に築けるものではなく、戦役遂行(campaigning)を通じて一貫して持続的な取組みを重ねてこそ育まれるアセットであり、競争の局面で信頼関係を築いておけば、危機発生時に大きな利益をもたらす。
訓練中に設置されている米海軍海兵遠征艦艇阻止システム(NMESIS)の発射装置 (写真:ニック・マンワイラー(Nick Mannweiler)米海兵隊少佐) |
支える考え方その2:致死性:全ドメインでの火力と効果
我々は、米海兵隊空地タスク部隊(MAGTF)および艦隊の機動を支援するための不可欠な火力支援のタスクを可能にする将来の能力を通じて、地上戦闘要素(GCE)の致死性を向上させる。この支援構想の主な要素は以下の通りである。
1.地上戦闘要素(GCE)に固有の直接火力および間接火力システムを強化する。
2.指揮要素(CE)、航空戦闘要素(ACE)、および統合部隊による、キネティックな火力およびノン・キネティックな火力、致死性の効果および非致死性の効果、ならびに運用権限を調整・統合する。
3.あらゆる状況下(空中、地上、海洋)において、各部隊階層での探知能力を拡大し、ターゲットの位置を特定して交戦する。
4.ターゲティングおよび運用権限者は、大佐(O-6)級レベルにおいて計画、権限委譲、リハーサル、および実行を行う。
5.同盟国およびパートナーとの同期(統合・連合キル・ウェブの完結を含む)する。
6.海上拒否および海上統制作戦を支援するための火力を行使する。
支える考え方その3:耐久性:防護、レジリエンス、後方支援
演習中に敵対者のセンサーや兵器システムの探知範囲内に前線拠点を確立することは、危機や紛争時に統合部隊が活用できる優位性をもたらす。分散型でシグネチャの小さい遠征部隊を敵の至近距離に展開することで、地上戦闘要素(GCE)は敵対者のターゲティング・サイクルを妨害し、持続的な作戦を可能にする。また、このアプローチにより、シグネチャが大きく脆弱な固定基地の必要性が低減され、より柔軟で強靭な作戦が可能となる。
将来の戦場において、対等な敵対者の脅威にさらされやすい地上戦闘要素(GCE)の重要要件を防護するためには、地上戦闘要素(GCE)の全階層にわたって、キネティックな攻撃およびノン・キネティックな攻撃からの全ドメインにわたる防護を実現するソリューションが必要であると同時に、戦闘作戦の持続性を確保するために、地上戦闘要素(GCE)と兵站戦闘要素(LCE)との連携を強化しなければならない。レジリエンスと防護には、戦術的欺瞞の実施、迷彩の向上、および全ドメインにわたるシグネチャ管理の実施といった能力の拡充が不可欠である。
統合軽戦術車両(JLTV)に搭載された海兵隊防空統合システム(MADIS)を荷降ろししている米空軍航空港隊員と米海兵隊員 (写真:エリカ・ウェブスター(Erica Webster)米空軍兵長) |
支える考え方その3:決心の優位性:ヒューマン・マシン・チーミングを通じて決心と致死性の支配性を達成する
我々は、AIによって強化された意思決定(AI-augmented decision-making)と「ヒューマン・マシン・チーミング」の総合力により、戦闘編成(combat formations)が決心の支配性(decision dominance)と致死性の支配性(lethality dominance)を達成する将来を実現する。この統合されたチームにより、我が部隊は敵を常に「感知に勝ること(out-sense)」、「思考に勝ること(out-think)」、「ペースに勝ること(out-pace)」、「機動に勝ること(out-maneuver)」が可能となる。
我々は、自律性を段階的に拡張可能なロボット・プラットフォームを導入し、米海兵隊員を最も危険なタスクから解放するとともに、人間ではなくハードウェアにリスクを意図的に負わせつつ、インテリジェンスのタスク、火力のタスク、機動のタスクに厚みと規模をもたらす。沿岸域において、このアプローチは、分散配置された部隊が、敵の絶え間ない監視と脅威の下でも任務を継続するために不可欠である。
最終的に、このレベルの「ヒューマン・マシン・チーミング(Human-Machine Teaming)」を実現することで、我々の作戦範囲と展開ペースが拡大し、敵の結束を崩し、我々の条件に従って反応せざるを得ないような複雑なジレンマを敵に突きつけることになるだろう。
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支える考え方その5:モジュール性:部隊の組織
我々は、将来の戦闘のための部隊を生成するために必要な、十分な縦深性、モジュール性、および拡張性を備えた地上戦闘要素(GCE)編成を構築していく。この取組みの中心となるのが、米海兵隊空地タスク部隊(MAGTF)であり、その固有の能力であるタスク編成を通じて、指揮官が任務要件、作戦環境、脅威レベルに応じて部隊構成を柔軟に調整できるようにするものである。
ネロス・アーチャーFPVドローンに模擬弾頭を搭載する米海兵隊員 (写真:モーリオン・ムーア(Maurion Moore)米海兵隊3等軍曹) |
ロボット・システムの実用性が高まるにつれ、敵対者の兵器射程圏内における「初接触リスク(first contact risk)」を吸収するため、人間の兵力を自律型兵力がますます置き換えていくことになる。地上戦闘要素(GCE)は、任務主導型の技術開発に基づき、ロボット支援型から完全自律型に至るまで、さまざまなユニットを組み合わせたシステムへと近代化されていく。
米海兵隊沿岸連隊(MLR)本部の整備により、同本部には卓越した指揮・統制および情報能力がもたらされた。これらの能力は、師団本部にも拡大適用され、地上戦闘要素(GCE)内の大佐(O-6)級の本部全体に組み込まれる必要がある。さらに、独立大隊内の能力の近代化は、特に複雑な作戦環境下で危機発生時に迅速に対応する部隊において、速やかなペースで継続されなければならない。
自律型低姿勢艇(ALPV)の試験運用を行う米海兵隊員 (写真:メアリー・トーレス(Mary Torres)米海兵隊3等軍曹) |
コンセプトが要求する能力(CRCS)
コンセプトが要求する能力その1(CRC 1):部隊構造:運用のための要員割当て、訓練、教育、装備
地上戦闘要素(GCE)では、ハイテクを駆使した全ドメイン戦闘においてタスク編成と作戦を行うよう訓練・教育された編成を運用する能力が求められている。同時に、技術が低下したり利用不能になった場合でも、基本的な卓越した用兵(warfighting excellence)を維持することが求められる。訓練を通じて、米海兵隊員は戦闘に伴う激しさや危険に備えるとともに、部隊は複雑で分散した作戦環境下での活動に備えることになる。
演習中に海洋レーダー・センサーからの状況を確認している米海兵隊員 (写真:ダイアナ・ガルシア(Diana Garcia)米海兵隊上等兵) |
コンセプトが要求する能力その2(CRC 2):マルチドメイン致死性とマルチドメイン・ターゲティング
地上戦闘要素(GCE)では、人工知能を活用してターゲットの自動認識、優先順位付け、および火力配分を行うことにより、キネティックな火力およびノン・キネティックな火力を駆使して、致死性の効果および非致死性の効果を達成する能力が求められる。これは、各部隊階層および複数のドメインに分散配置されたセンサーを通じて実現され、敵対者の編隊に対して、迅速かつ正確に、かつシステム性能の低下を最小限に抑えて対処することを可能にする。
「装備に関しては、2つの危険がある。それは、技術への過度な依存と、技術の能力を最大限に活用できないことである。技術は、人類が戦争を行う能力を高めることで、戦争の方法や手段を向上させることができるが、技術は、戦争を行うプロセスから人間を排除することはできず、また排除しようとするべきでもない。」
米海兵隊ドクトリン発行文書1(MCDP 1)「用兵(Warfighting)」
コンセプトが要求する能力その3(CRC 3):戦術的移動性と沿岸移動性
地上戦闘要素(GCE)では、強靭かつ適応性の高い移動プラットフォームを用いて、沿岸環境の海洋部分を含む複雑で争われた地形全体を機動する能力が求められる。編成は、戦術的機敏性、陸上および沿岸地域における持続力、工兵能力、ならびに兵站の統合を組み合わせ、絶え間ない脅威の下でも機動上の優位性を維持しなければならない。
コンセプトが要求する能力その4(CRC 4):連合統合全ドメイン作戦と統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)の一体化
地上戦闘要素(GCE)では、争われた電磁環境下においても、すべての物理的ドメイン(陸上、海洋、空中、宇宙)およびサイバー空間にわたる指揮・統制をリアルタイムで統合・同期させる能力が求められる。
地上防空演習に参加している米海兵隊の低空防空砲手 (写真:モーリオン・ムーア(Maurion Moore)米海兵隊伍長) |
コンセプトが要求する能力その5(CRC 5):争われた環境と遠征力における兵站
地上戦闘要素(GCE)では、自律性、人工知能、および冗長な備蓄を活用した、強靭な分散型ネットワークを通じて、兵站機能を遂行し、物資を配給すると同時に、争われた海洋環境におけるエネルギー需要を削減する能力が求められる。
新興技術を支えるためには、遠征用エネルギー技術の進歩が不可欠である。地上戦闘要素(GCE)は、過酷な環境下での長期作戦において、前線に展開する部隊を支えるために、携帯可能で強靭な電力を発電、貯蔵、および供給できる能力を備えていなければならない。
地上防空演習に参加している「軽海兵統合防空システム(MADIS)」を運用する米海兵隊低高度防空砲手 (写真:モーリオン・ムーア(Maurion Moore)米海兵隊伍長) |
コンセプトが要求する能力その6(CRC 6):地上配備型防空(GBAD)
地上戦闘要素(GCE)は、機動部隊を空中偵察や精密攻撃から守るため、近距離から長距離に至るまで、小型無人航空機システム、回転翼機、および低空飛行する固定翼機の脅威を検知、識別、追跡し、撃破する能力が求められている。
地上・航空タスク指向レーダーAN/TPS-80 G/ATORを運用する米海兵隊員 (写真:シェイラ・クーン(Shayla Kuhn)米海兵隊伍長) |
コンセプトが要求する能力その7(CRC 7):ロボット、自律性、ヒューマン・マシン・チーミング
地上戦闘要素(GCE)では、非対称的な集中を生み出し、作戦範囲を拡大し、作戦のテンポを高めるために、あらゆる用兵機能において自律システムを活用する能力が求められている。
コンセプトが要求する能力その8(CRC 8):分散処理とデータのレジリエンス
地上戦闘要素(GCE)では、堅牢なコンピューティング・ノードを用いて、戦術的末端部隊(tactical edge)において分散型のデータ処理および分析を行う能力が求められる。これらの能力は、通信環境が劣悪な状況下においても、リアルタイムの意思決定と強靭なキル・ウェブを支え、各部隊階層における決心上の優位性を維持する。堅牢なコンピューティング・ノードは、サイズ、重量、消費電力(SWaP)が最適化された処理ノードであり、人が携行可能、あるいは車両に搭載可能なものでなければならない。
これらのノードは、コンテナ化されたAI/MLアルゴリズムおよびデータ融合アプリケーションを現地で実行できる必要がある。ソフトウェア・アーキテクチャはモジュール式であり、通信が遮断された状態、通信が途絶えた状態、通信が断続的な状態、あるいは通信が制限された状態であっても、AIモデルのオーバー・ザ・エア(OTA)更新や分散型更新が可能でなければならない。
水陸両用作戦能力実証中にM777軽量155mm榴弾砲を発射する米海兵隊の砲手 (写真:アーロン・S・パターソン(Aaron S. Patterson)米海兵隊1等軍曹) |
コンセプトが要求する能力その9(CRC 9):電磁、サイバー、宇宙のレジリエンス
地上戦闘要素(GCE)には、サイバー攻撃、宇宙攻撃、電子攻撃下においても、友軍の電磁スペクトラムに依存するアセットを防護しつつ、敵対者の電子戦を検知、妨害、阻止し、その効果を無効化する能力が求められ、これにより連携と作戦の継続性が確保される。
コンセプトが要求する能力その10(CRC 10):欺瞞と偽装/シグネチャ管理
地上戦闘要素(GCE)では、敵対者の探知を阻止し、敵対者の意思決定を妨害し、友軍部隊がターゲットとなるのを防ぐために、戦術的な欺瞞、偽装、および全ドメインにわたるシグネチャ管理を計画、調整、実行する能力が求められる。
水陸両用作戦能力の実演中に、25mmブッシュマスター・チェーン・ガンを搭載したM242軽装甲車(LAV-25)を操作する米海兵隊員 (写真:ランス・ケル(Lance Kell)米海兵隊3等軍曹) |
装備品ソリューションの優先順位
本節では、本書で示された将来の作戦コンセプト(operating concepts)を実現するために必要な装備ソリューションを、優先順位付けして一覧にまとめた。能力は、1)火力・機動、2)指揮・統制、インテリジェンス、情報、3)兵站、の3つに分類されている。
野外演習中に直接支援チームの拠点を準備している米海兵隊員 (写真:サミュエル・ルイス(Samuel Ruiz)米海兵隊2等軍曹) |
火力(Fires)と機動(Maneuver)
この節には、「火力(Fires)」、「機動(Maneuver)」、「防護(Protection)」という用兵機能が含まれる。これらの能力は、キネティックな火力と致死性の効果を生み出し、移動性を提供し、上空からの脅威から部隊を防護し、部隊に偽装を提供する。関連するコンセプト要求能力(Concept Requirement Capabilities):致死性、機動性、欺瞞、地上配備型防空(GBAD)、偽装、およびシグネチャ管理。
1.あらゆる気象条件下における、歩兵大隊および連隊による直接火力および間接火力
2.長・中距離の地上・陸上火力(大砲・砲兵および地対地ロケット砲兵)を含む。これには、長距離対艦ミサイル、小型無人航空機システム、近代化された地上電子戦、ならびに沿岸移動(哨戒艇などの小型艇、沿岸艦艇及び有機的精密火力(軽・中)を含む)が含まれる。
3.分隊レベルまでの各部隊階層における地上防空
4.破壊(スタンドオフ型対地雷装置)
5.架橋
6.偽装/シグネチャ管理
7.各部隊階層での統合防空ミサイル防御
ノルウェーのセテルモエンで行われた演習中、M224 60mm軽量迫撃砲を射撃する米海兵隊員。 (写真:ジュディス・アン・ラザロ(Judith Ann Lazaro)米海兵隊伍長) |
指揮・統制、インテリジェンス、情報
この節は、指揮・統制、インテリジェンス、および情報といった用兵機能に貢献する。これらの能力は、システム、波形、伝送メカニズム、ノン・キネティックな火力および非致死性の効果、ならびにセンサーを提供する。関連するコンセプトが要求する能力(CRC):ロボティクス、自律性、AI、「ヒューマン・マシン・チーミング(Human-Machine Teaming)」;連合統合全ドメイン指揮・統制(CJADC2)の統合;欺瞞、迷彩、およびシグネチャ管理;分散処理とデータのレジリエンス、電磁波およびサイバー・レジリエンス;部隊構造;ならびにマルチドメイン致死性およびターゲティング。
1.各部隊階層での作戦の指揮所
2.クロスドメイン・ソリューション―マルチモード、マルチ波形、データおよび情報の統合転送
3.有人・無人チームによる偵察
4.地上、空中、および水面のメッシュによるセンシング
5.対偵察(物理的偵察、電磁スペクトラム上の偵察、サイバー偵察)
6.欺瞞
7.ミッション・パートナーの環境/機微だが秘密区分無しの装備
8.自己モニタリング
演習中、M142高機動ロケット砲システム(HIMARS)の傍らで警備にあたっている米海兵隊員 (写真:アルマンド・エリザルデ(Armando Elizalde)米海兵隊2等軍曹) |
兵站
この節は、兵站用兵機能(Logistics Warfighting Function)に貢献するものである。関連するコンセプトが要求する能力(CRC):「争われた環境下における部隊構造と兵站」。
1.有人・無人(地上・空中・水上)による遠征型配送
2.前線/海上配備能力
3.高度医療能力
4.移動型電源システムのファミリー化
5.遠征型燃料/水の蓄積と配送
6.野外給食システムのファミリー化
7.積層造形
結論
「地上戦闘要素2040(GCE 2040)」の枠組みは、米海兵隊の地上戦闘要素が将来の戦場を制圧できるよう確保するための包括的なビジョンを提示している。この枠組みは、AI、自律システム、および強靭な指揮・統制を通じた技術進歩の必要性と、個々の米海兵隊員が依然として究極の重心であるという不変の原則とのバランスをとる、二つの重点を置いた戦略を打ち出している。
この枠組みは、より高い致死性、適応力、そして強靭な部隊を構築するための不可欠な指針を提供する。これらの原則を遵守することで、地上戦闘要素(GCE)は、明日の争われた沿岸環境において、決心の支配性(decision dominance)を達成し、敵対者を抑止し、決定的な勝利を収める態勢を整えることになる。
参照文献等
ドクトリンとコンセプト
- MCWL FOE 2035 (TS/SCI)
- GCE 2040 (FY25) (U), June 25
- Joint Warfighting Concept 3.0 (TS/SCI)
- First to Fight: A Capstone Operating Concept (S)
- MCWL: How We Fight 2025 (S//NF), 3 Jul 25
- Concept for Stand In Forces (SIF) (U), 2021
- Expeditionary Advanced Base Operations (U), May 2023
- Littoral Operations in a Contested Environment (U), Sep 17
- Distributed Maritime Operations (U) & (S)
- Tri-Service Strategy: Advantage at Sea (U), Dec 20
- MCWP 3-31 – Marine Air-Ground Task Force Fires and Effects (U)
- A Functional Concept for Maritime Reconnaissance and Counter-Reconnaissance (U)
- Functional Concept for MAGTF Fires (U), 1 Jul 25
- Joint Doctrine Note 1-25
- Army Techniques Publication (ATP) 7-100.3: Chinese Tactics
戦略的指針と海兵隊軍種の指針
- CD&IO 5401.2 Standard Operating Procedures for Concept Generation and Development (U)
- 39th Commandants Planning Guidance (U), Aug 24
- Interim National Defense Strategy Guidance(S//NF), Mar 25
- National Defense Strategy (S//NF), 2026
- National Security Strategy (U), 2026
- Force Design 2030 and associated updates (U), 2020-24
- MCTOG Threat C 2024
- U.S. Department of Defense, Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2016
- U.S. Department of Defense, Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2020
- U.S. Department of Defense, Annual Report to Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2024
- Office of Naval Intelligence, “PLA Navy: New Capabilities and Missions”
学術研究参照
▪ ウィリアムソン・R・マレー(Williamson R. Murray)およびアラン・R・ミレット(Allan R. Millett)編、『戦間期の軍事的イノベーション(Military Innovation in the Interwar Period)』(ケンブリッジ:ケンブリッジ大学出版局、1998年)、301ページ。
▪ 本書の提言は、「フォース・デザイン2030(Force Design 2030)」年次更新(2025年10月)に概説されている地上戦闘要素(GCE)の取組みに焦点を当てている。
▪ 『中国海事レポート』第15号:中国の新たな海兵隊―台湾海峡侵攻における「戦略的短剣」(ロードアイランド州ニューポート:米国海軍大学校 中国海事研究所、2021年)、https://digital-commons.usnwc.edu/cmsi-maritime-reports/15.
▪ 海軍の構造と造船計画: 議会の背景と問題点、RL33153(ワシントン D.C.: 議会調査局、2025年)、https://www.congress.gov/crs_external_products/RL/PDF/RL33153/RL33153.277.pdf.
▪ コナー・M・ケネディ(Conor M. Kennedy)著「新しい革袋に新しい酒を:水陸両用戦およびその他の任務領域における中国海軍海兵隊の役割の変遷」(ジェームズタウン財団、2021年11月18日)、https://jamestown.org/program/new-wine-into-new-wineskins-the-evolving-role-of-the-pla-navy-marine-corps-in-amphibious-warfare-and-other-mission-areas/.
▪ 小谷哲男著「中国海軍陸戦隊と水陸両用作戦におけるその役割」『NIDSコメンタリー』第238号(東京:防衛研究所、2025年)、https://www.nids.mod.go.jp/english/publication/commentary/pdf/commentary238e.pdf.
▪ コナー・ケネディ(Conor Kennedy)著『中国海事レポート第15号:中国海兵隊の新編――台湾海峡侵攻における「戦略的短剣」』(ロードアイランド州ニューポート:米海軍大学校中国海事研究所、2021年)、https://digital-commons.usnwc.edu/cmsi-maritime-reports/15.
▪ デニス・J・ブラスコ(Dennis J. Blasko)、ロデリック・リー(Roderick Lee)著「中国人民解放軍海軍陸戦隊:進化、拡大、そして遠征作戦への野心」、『先端軍事研究ジャーナル』第15巻第2号(2024年秋)、https://www.usmcu.edu/Portals/218/JAMS_Fall%202024_15_2_web.pdf.
▪ ヴィクラム・ミッタル(Vikram Mittal)著『複雑な地形:メガシティと変容する地上戦の様相』(バージニア州クワンティコ:海兵隊大学出版局、2023年)、https://www.usmcu.edu/Portals/218/ComplexTerrain_web.pdf.
▪ アンドリュー・S・エリクソン(Andrew S. Erickson)、オースティン・M・ストレンジ(Austin M. Strange)著、『経験に勝るものなし:アデン湾における中国の海賊対処活動』(CMSIレッド・ブックス、ロードアイランド州ニューポート:海軍大学校、2015年)
▪ 「海兵隊、砂漠およびジャングル環境下で戦域横断型訓練を実施」、『人民解放軍日報』、2014年8月12日。
▪ 中国国務院新聞弁公室『新時代の中国の国防』(北京:国務院新聞弁公室、2019年)
▪ 戦略国際問題研究所(CSIS)『中国の軍事近代化』(ワシントンD.C.:CSIS、2021年)
▪ ランド研究所、『米中軍事バランスの比較分析:インタラクティブ・スコアカード』2022年版(カリフォルニア州サンタモニカ:ランド研究所、2022年)
▪ 中国人民解放軍軍事科学院『情報化時代の統合作戦』(北京:軍事科学院、2024年、オープンソース翻訳)
▪ 戦略国際問題研究所(CSIS)「チャイナ・パワー・プロジェクト」、『水陸両用戦と中国海軍陸戦隊』(ワシントンD.C.:CSIS、2024年)
▪ 国際戦略研究所(IISS)『ミリタリー・バランス2025』(ロンドン:IISS、2025年)、第6章。
▪ ランド研究所『中国の世界的な基地確保の野心』(カリフォルニア州サンタモニカ:ランド研究所、2023年)


携帯対戦車ミサイルを撃つ米海兵隊員


