米下院収用委員会F-35の調達を加速しつつF-15を維持
掲載:2019年5月21日
作成:フォーキャストインターナショナル(FI)社
投稿:Shaun McDougall FI社アナリスト
(この論評は米国人のアナリストが米国内に向けて出したブログです)
House Appropriators Maintain F-15 Funding While Bolstering F-35 Procurement May 21, 2019 – by Shaun McDougall
米国下院議主収容委員は、空軍州兵の古いF-15C/D型機の更新するための8機の新しいボーイングF-15EX型戦闘機に関する空軍の要求を承認する用意が出来ている。
新しいF-15型機に関する要求は最近の開発されたものであり、空軍の指導者以外の考えから出てきたものであった。
これまで空軍はF-35型機のような第5世代航空機を購入するだけをとの考えであると名言していたが、軍当局者は今、新型のF-15を購入することが老朽化し始めているレガシーの航空機を更新する最も安価で最も簡単な方法であると主張している。
しかしながら空軍はまた短期的なF-35A調達率を引き下げ、それが議員たちを不安にさせている。
下院の2020会計年度の国防費の歳出予算案の草案は、空軍の最初の8機のF-15型機に要求した9億8,550万ドルを維持するだけでなく、12機のF-35Aを追加し、合計60機のF-35A型機の要求となっている。
The draft appropriations bill adds 12 F-35s in FY20.
「委員会(注;収用委員会)は、この勧告が全ての単座の新型の「第4世代」の戦闘機に関して、7機以上の「第5世代」戦闘機を調達することを指摘している」と議員たちは法案の草案に付随する報告書で示している。
委員会は先進の戦闘能力と短期的な能力の懸念の双方に関しての合理的なバランスを有するこの草案を推奨している。
言い換えれば、委員会は第4世代のF-15型機の購入を認めてはいるが、戦闘機の調達のバランスは、第5世代のF-35型機に重点を置くべきであると強調しているのである。
12機のF-35型機が追加されれば、議員たちが抱いていたF-35型機の調達率を下げる事に関する不安を軽減出来るかもしれないが、その動きはコストの上昇の懸念も引き起こす事である。
空軍は2021会計年度から2024年会計年度に年間18機のF-15型機を購入する事を求めており、平均年間コストは17億ドルである。
議会が、現行の年間48機以上のF-35A型機の調達を支持し続ければ、空軍の航空機調達の資金のトップライン(注;総額)は更に上昇することになる。
増加した戦闘機調達率に対応するために、予算の他の分野を引き締めることは可能である。
戦力構造を強化するために年間72機の戦闘機を購入するという目標を持っていると空軍は語っている。
(黒豆芝)