米海兵隊のドクトリンを読む③ MDCP 1-3 Tactics その1

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「米海兵隊のドクトリンを読む① MDCP 7 Learning」「米海兵隊のドクトリンを読む② MCDP 1 Warfighting」に続いて、「MCDP 1-3 Tactics」を紹介する。「MCDP 1 Warfighting」の基本的な考えである機動戦(Maneuver Warfare)とは具体的に部隊が戦術的にはどのように行動することなのかを展開したのが「MCDP 1-3 Tactics」と云える。

「MCDP 1 Warfighting」の第2章「戦争の理論」内の戦争の三つの次元の内、最も低い次元が戦術的次元である。「MCDP 1-3 Tactics」は、この戦術的次元における米海兵隊の用兵の哲学(Marine Corps’ philosophy of warfighting)について述べられたものである。後に紹介する予定の作戦的次元における米海兵隊の用兵の哲学を扱う「MCDP 1-2 Campaigning」、そして、戦略的次元における米海兵隊の用兵の哲学を扱う「MCDP 1-1 Strategy」を読むことによって各戦争の次元の理解が深まるであろう。

「MCDP 1-3 Tactics」は、戦争における我と相手の関係を、戦闘(combat)においてとらえている。戦争の本質が戦術的次元ではどのように解釈したらよいのかについて理解が深まる。また、相手に対して優位性を獲得するためには物理的な要因だけではなく精神的な要因が重要になる。

戦術的行動における速さの理解(OODAループ)やその達成の方法、適切な指揮(統制)の在り方(分権的指揮)、分析的意思決定(analytical decisionmaking)と直観的意思決定(intuitive decisionmaking)の違い、暗黙のコミュニケーション(implicit communication)、リーダーシップなどについて記述されている。「MCDP 1-3 Tactics」もMCDPの記述のスタンスである規範的よりも説明的な記述がなされている。また、戦史研究の意義も確認できる内容となっている。(軍事)

MCDP1-3「戦術:Tactics」

1997年7月30日

はじめに:FOREWORD

これは、戦闘において勝つことについての出版物である。勝つことには、多くのものを必要とする。技術における優秀さ、敵の認識、典型的なリーダーシップ、戦場判断と重点を置かれた戦闘力。更に、これらの要因は、会戦における成功を保証しない。多くの陸軍-勝者と敗者-は、これらの属性の多くまたは全てを持っていた。我々が厳密に勝者と敗北者の違いを考察するとき、我々はある結論に至る。成功は陸軍のリーダー-上位と下位-が、彼らの努力-技能と資源-を最も良く焦点を合わせることで決定的な結果に導く。それらの成功は単に技術、手順と装備品における優秀さだけで生じるわけではなく、彼らのリーダーがそれらを独自にそして効果的に組み合わせる実力(ability)によって生じる。戦闘において勝つことは、創造的に考えることができ、決定的に行動することができる戦術的なリーダーに依存する。

本書は、同時に彼らの職務が戦闘戦務支援、戦闘支援または戦闘職種を伴うかどうかに関係なく全ての海兵隊リーダーに関連するものである。それは、戦隊指揮官と火力チーム・リーダーと同様に海兵隊空地任務部隊(MAGTF:Marine air-ground task force)指揮官に適用される。全ての海兵隊員は、彼らの役割に関係なく会戦において戦術的決心(tactical decisions)に直面する。戦術的リーダーは、勉学と実践を通してそれらの用兵技能を開発して、磨かなければならない。これは、その専門職開発のためのガイドとして役に立つ出版物である。それは、混沌として不確実な環境で戦術の理論とその適用に関係する。

本書の中のコンセプトとアイデア(concepts and ideas)は、戦場で検証済みである。我々の歴史を通して、米海兵隊の成功のために最も重要な理由のものは指揮のすべてのレベルで我々のリーダーの軍事的技能であった。彼らの戦術技能と戦場判断を通して、我々の指揮官は、決定的な時間と場所で戦術的優位性(tactical advantage)と作戦的優位性(operational advantage)を達成した。

これは1991年の艦隊海兵部隊マニュアル1-3「戦術(Tactics)」の改訂であって、それに取って代わる出版物である。米海兵隊のドクトリン上の出版物(MCDP)1-3は、完全に前作の精神、範囲と基礎コンセプトを維持する。MCDP 1-3は、さらにそれらのコンセプトのいくつかを開発して、洗練したものである。特に、新たな章は成功と加工を活用することに加えられた、そして、元々の装備品のいくらかは再編成されて、拡大された。

戦術(Tactics」は、MCDP 1「用兵(Warfighting」と他の海兵隊用兵上の出版物と調和されている。機動戦(maneuver warfare)の理解を前提に、MCDP 1-3は特に戦争の戦術的次元に適用される。MCDP 1の様に、それは規範的でなくて、記述的である。そして、コンセプトとアイデア(concepts and ideas)の形でガイダンスを提供する。これは、戦って会戦に勝つための海兵隊哲学を確立する出版物である。

米海兵隊総司令官C.C.クルラック米海兵隊大将

第1章 戦術の理解

第2章 決心を達成する

第3章 優位性の獲得

第4章 迅速であること

第5章 適応すること

第6章 協調

第7章 成功を活用し仕上げる

第8章 それを起こすために

第1章  戦術の理解:Chapter 1 Understanding Tactics

術と学:AN ART AND A SCIENCE

環境:THE ENVIRONMENT

どのように戦闘を捉え、そして、どのように闘うか:HOW WE VIEW COMBAT AND HOW WE FIGHT

米海兵隊戦術:MARINE CORPS TACTICS

結論:CONCLUSION

「戦術では、最も重要なものは左または右に行くかどうかではなく、なぜ左または右に行くかである[i]

-A. M. グレイ

「唯一の戦争の原則はこれである。他の仲間は打て。最も敵を痛めつける場所で、敵が見ていない時にできるだけ早く出来るだけ難しく[ii]

-ウィリアム・スリム卿

これは戦闘において勝つことについての本である。勝つことは、戦術の完全な理解と知識を必要とする。では、戦術とは何か?

術と学:AN ART AND A SCIENCE

戦術は、「交戦と会戦に勝つことについての術と学(art and science)である。それは、戦闘における部隊の維持と同様に敵を破るための火力と機動の使用、異なる部隊の統合と成功の即座の戦果拡張(exploitation)を含む[iii]」それは、「戦術的行動の範囲内で特定の業務を達成するためにそれらの技術と手順から構成される戦闘力の技術的適用を含む[iv]」ものでもある。この説明は米海兵隊のドクトリンによるものであって、戦術への我々のアプローチを反映する。それは、我々に何を示すのか?

戦術は、戦闘または戦争以外の軍事作戦(MOOTW:military operations other than war)で特定の目標を達成するために我々が用いるコンセプトと方法に言及する。戦争において、戦術は交戦と会戦で敵を破るための戦闘力の適用である。戦闘力は、我々が敵に対して与えることができる全体の破壊的な力である。それは、様々な物理的で、道徳的で、精神的な要因の独特の産物である[v]。戦術は、対立する力の間の行動と対応行動から生じる。それは、敵を破るために優位性(advantage)を獲得しようとする機動(maneuver)-火力の適用と調整で支援された-の使用を含む。戦争以外の軍事作戦(MOOTW)においては、戦術は我々が他の任務を遂行する-例えば群衆のコントロール、または、困っている国または人に食物、医療の交付または供給のための安全な環境を提供するための-スキームと方法である。

定義で明示したように、戦術は敵に対する勝利を獲得するための術と学(art and science)の組合せである。戦術の術(art of tactics)は、我々が与えられた状況で創造的に軍を形成して、適用する方法の中に存在する。それは、戦闘力の作成、配置と機動に影響を与える。いつ、我々は敵の側面に迂回するか、そして、いつ、我々は敵を待伏せるか?いつ、我々は攻撃し、そして、いつ、浸透するか?どのように、我々は決定的な優位性(decisive advantage)を達成するためにスピードと勢い(momentum)を用いるか?この創造性は開発された能力容量(developed capacity)であり、そして、教育、実践と経験を通して獲得される。

戦術の学(science of tactics)は、戦闘力の技術の適用の中に存在する。それは、例えば射撃の腕前、ナビゲーション、砲術と近接航空支援のような用兵技能(warfighting skills)の進展に寄与する技術と手順に熟達することを含む。これらの技術と手順の実行は、我々のための第二の本質にならなければならない。これは、集中的で、より継続的な訓練を必要とする。基礎的な用兵技能の熟達なしで、それらの適用の芸術的才能と創造性は、不可能である。

我々が戦術の術と学(art and science)を考察したので、戦略と戦役遂行を完全にするために、我々が戦術を用いる方法に目を向ける。戦略と戦役遂行は、特定の時間に特定の場所で我々の部隊を用いる。我々は、戦闘において勝つために戦術を用いる。戦争は、典型的に、活動のより連続的な構造物を形成する多くの個々の交戦に影響を与える。時には、交戦のクラスタは、全体としてみると、時間、数日、さらに数週間持続する会戦へ繋がる。戦術的力量(tactical competence)は、このような交戦と会戦において勝利にとって不可欠である。作戦的で戦略的次元のリーダーは、戦役、そして、最終的には全体として戦争での成功をもたらす戦術的勝利を用いる。

戦闘において、我々の目標は、勝利である。時には、これは敵の部隊の完全な破壊を必要とする。またある時は、勝利を達成することは、戦う敵の意志を攻撃することによって起こりうるだろう。米海兵隊は同時に両方の状況-一つは、敵軍の完全な撃破(第二次世界大戦のように)、そして、一つは、敵部隊の完全な破壊が必要ないか、あるいは、望ましくない-に、勝つために準備をしなければならない。「砂漠の嵐」作戦の第1海兵隊師団の司令官が述べたように、「我々の焦点は、すべてを破壊することではなかった。我々の焦点は、イラク人の心であり、それに背を向けさせることにあった[vi]」彼は、勝利への道がイラクの部隊の全体の破壊には無く、戦う彼らの意志を蝕む以外にないことを知っていた。

環境:THE ENVIRONMENT

戦術的活動の領域は、動的で、絶えず変化する環境である。この環境の複雑性は、戦闘を混沌として予測できなくする。戦場での混乱と混沌(chaos)の例として、1943年11月のタラワ島への強襲上陸が考えられる。

強襲の間、高い負傷者、効果的なコミュニケーションの欠如、そして、上陸海岸の第2・第8海兵隊連隊の混乱が組み合わさったことは、第2海兵隊師団を混沌(chaotic)とほとんど壊滅的な状況に導いた。部隊は、多量の火力の下で壊滅した。生き延びた海兵隊員は、効果的な通信手段もない中でココナッツ丸太の堤防の下に部隊は入れ混じって一緒にうずくまった。上陸用舟艇が運んだ増援と物資は、珊瑚礁を越えて上陸海岸上に運ぶことができなかった。唯一、徹底した大胆なリーダーシップ、主導性とチームワークが海兵隊を浜辺から離れさせ、防御している日本軍を絶滅させることが出来た[vii]

戦闘の暴力は、混乱と混沌(chaos)のレベルを増大するだけである。硫黄島でのタイムとライフの記者であるロバート・シェロッド-は、「最悪の戦争」と呼んで、この混沌(chaos)についての証言を行った。

硫黄島の最初の夜は、地獄の悪夢として書くことができるだけである・・・・。およそ、朝の浜辺は死者で敷きつめられていた。彼らは、最も強烈な起こりうる暴力で死んだ。太平洋のどこでも、このようなひどくたたきつぶされた死体を見たことがない。多くは、真っ二つに切断された。足と腕は身体から50フィート離れていた[viii]

会戦は、動きのある、活気ある、双方向の、予測できない、相対する部隊の衝突である。パフォーマンスは、部隊がその環境と敵と相互に影響して週毎に、日ごとに、時間ごとに変化する。

軍隊は、個人と装備からなる複雑系(complex systems)である。彼らは、内的に、そして、外的に、一見混沌とした方法で相互に影響する。クラウゼヴィッツは「大隊は個人で構成され、少なくとも重要な者が物事を遅らせる偶然(chance)を作り、あるいは、上手くいかなくさせる・・・・[ix]」と書いている。海兵隊として、我々は、一人の個人の行動が戦闘において大きな衝撃を持つことができ、ものをうまく行かせ作ることもできると信じる。たとえば、ガダルカナルの機関銃手としてのジョン・バシロン軍曹は、「日本軍の連隊の事実上の全滅に貢献した[x]」彼は、度重なる波状突撃に直面して断固として彼の位置に人を配置した、そして、彼は攻撃を押し進める敵の実力(enemy’s ability)を粉砕するのに尽力し、敵が到達目標を達成することなく後退するのを強制した。

会戦は様々な外部状況-権限、地形、天気、民間大衆の態度によって確立される指示と任務-にもよって影響され、それは多くの場合予知することができない。戦闘の結果は、可能性の観点から予想することができるだけである。

技術も、戦術的環境に影響を及ぼす。しかし、常に予想されるものではない。技術は不確実性(uncertainty)を減らし、増大もする。スパルタ人は、方陣に組織化し、部隊を見て、統制が容易になる密集隊形で攻撃した。今日、戦術的隊形は、部隊の間の間隔が増加し、指揮統制が複雑になっており、より明確に定義されていない。増加した兵器致死性、通信範囲と戦術的機動能力は、より大きな間隔で部隊を分散させるための要因となる。戦争は、技術の結果として、より流動的である。機関銃が第一次世界大戦で戦争を停滞させた一方で、第二次世界大戦においては戦車、飛行機と空母のような戦術的イノベーションが戦争をより迅速で流動的にした。

将来の会戦(future battle)は、おそらく、よりさらに混沌となる。「砂漠の嵐」作戦の戦闘は、明確に定義された空間での、かなり明確に定義された部隊の間のものであったけれども、ヴェトナム、ソマリアとグレナダの部隊と作戦地域は明確な定義からは程遠かった。敵の部隊は分散して、民間住民の中にしばしば隠され、そして、探知を難しくし、ターゲットにするのがより難しかった。彼らは、彼らが選んだ時間と場所に集まった。将来の相手は、火力で我々の圧倒的優越を相殺するためにこの方法で戦うことを選択するだろう。

この混沌とした環境も、機会をもたらす。クラウゼヴィッツは、戦闘について「人間の活動はそんなに連続的ではない・・・・偶然(chance)と結びついている[xi]」と書いている。課題は、それが混沌(chaos)と不確実性(uncertainty)の最中に生ずる機会を認識して、明白で明確な勝利を得るためにそれを捕らえることである。時間を通して眺めるとき、さらに組織(systems)の最も多くの混沌は、活用できる循環したパターンを見せるだろう。経験を積んだ戦術家は、優位性(advantage)に活用することができるこれらの循環したパターンを探し出す。

どのように戦闘を捉え、そして、どのように闘うか:HOW WE VIEW COMBAT AND HOW WE FIGHT

我々が、大きな意味でどのように戦闘環境を眺めるかが、我々がどのようにその中で作戦するかを決定づける。戦闘の視点には二つの意見がある。何人かは、まるで会戦と環境が閉鎖機械システム(closed mechanical system)を示すように単純な関係として見る。この「決定論的」視点は、戦闘は予想できると主張する。この視点の主唱者は、会戦を規範的なルールと見る軍事理論家と、そして、戦力比(force ratios)をベースとして会戦の結果を予測するアナリストである。他の視点は、戦闘が混沌としていて不確実であるということである。この「確率論的」視点では、会戦は参加者がお互いに相互に作用して、反応して、それらの環境に適応する複雑な事象として見る。確率論的視点は戦闘を予測できないものとして見る。戦闘のこれらの二つの視点の違いは、重要である。それらは選ばれた指揮官が戦闘を形作るということである。

戦闘の決定論的な視点は、集権的統制(centralized control)にしばしば導く。それは、戦闘の必然的な不確実性に対処することが必要な主導性を持つ部下を押さえつけるマイクロマネージメントのためのレシピにすることができる。あまりに規範的な命令と計画は、不確実性(uncertainty)と変化に対処する部隊の実力(ability)を阻害する。最終的には、部隊は-柔軟性がなく、適応出来ずに-事象に圧倒されるだろう。

戦闘の確率論的な視点は、複雑性(complexity)と戦争の不確実性(uncertainty)が、より分権化された統制のアプローチに導くと認識する。我々は、望ましい成果を達成するために部下に、より大きな信用(trust)を置く。ミッション・オーダー(mission orders)と指揮官の意図(commander’s intent)の使用を通じて、部下は予知しない状況を処理し、生じる機会を活用することができる。

米海兵隊戦術は、戦闘の確率論的な視点に基礎をおく。我々は不確実性(uncertainty)に対処して、絶えず変わる戦闘環境で作戦することができなければならない。我々は、状況の変化に柔軟で、即応性がなければならない。自動的に適用できる決まったルールはない、そして、すべての状況は異なる。戦術マニュアルは半世紀前にそのことを語っている。「他の誰かがいくつかのわずかに似たような状況で何を行ったかについて死にもの狂いで覚えているよう努めるリーダーは、破滅への道のりを既に歩き始めている[xii]

リーダーは決まったルールと正確なチェックリストはないけれども、そこには限界があることを思い出さなければならない。そういうわけで成功するリーダーは、戦術的熟練度(tactical proficiency)を改善するために彼らの心(their minds)を学び、鍛え、訓練する。我々は、他の誰かのスキームを模倣しないためだけでなく、我々自身の戦術的理解と戦術的力量(tactical competence)を増大するために、成功と失敗の例を勉強する。

米海兵隊戦術:MARINE CORPS TACTICS

戦場での成功を達成するため米海兵隊戦術の成功した実行は、多くの戦術的なコンセプトの思慮深い適用にかかっている。これらのコンセプトの中の鍵は、決心を達成して、優位性(advantage)を獲得して、より速くて、適応して、協調(cooperation)して、成功を活用することである。これらのコンセプトのそれぞれについて詳細に本書の後半で議論する。戦術の計画策定と実行を通したこれらのアイデアの創造的で実用的な使用は、成功に導く。これらのコンセプトは単体のアイデアでなくて、それらの別々の合計より大きい効果を達成するために組み合わせられることになる。戦術の術と学(art and science)の部分が、所期の効果を達成するために、どこで、いつこれらのコンセプトを適用し、そして、どの組合せを用いるかということをわかっている。

これらのコンセプトの多くとコンセプトの定義は固定されない、そして、明示されたそれらの命令はそれらの価値を示さない。海兵隊は、彼らの研究で、それがまさに重要なものとなる新しいか僅かに異なるアイデアを見いだすだろう。これらのアイデアは本書の中で読者が戦場で成功を達成する方法について考えるように示される。これらのコンセプトは、下士官から将官までの海兵隊リーダーの特徴となる戦術的発想(tactical mindset)開発のためのフレームワークを提供するのを助ける。

結論:CONCLUSION

戦術的優秀さは、米海兵隊のリーダーの特徴である。我々は戦術の術と学(art and science)双方の優越を通して戦闘において戦い、そして、勝利する。戦術の術(art of tactics)は機動戦(maneuver warfare)コンセプトの創造的で革新的使用に影響を与える、その一方で、戦術の学(science of tactics)は基礎的な戦闘技術と手順と技能を必要とする。それは、我々自身の戦術的熟達度(tactical proficiency)と我々の海兵隊のそれを開発するために継続的に働くことが海兵隊リーダーとしての我々の責任である。本書に示されるコンセプトを理解することは、その開発の基盤を提供する。

ノート

[i] 1997年6月20日、米海兵隊研究センターの起工記念式典で、元米海兵隊司令官のA・M・グレイ将軍の声明。

[ii] ウィリアム・スリム卿、勝利への敗北(ロンドン:キャッセル・アンド・カンパニー、1956) 550-551ページ

[iii] MCDP 1, Warfighting (1997年6月) 30ページ.MCDP 1の定義は、JP 1-02、国防総省軍事および関連用語の辞書で与えられたものとは異なる。「戦術—1.戦闘での部隊の適用。2.彼らの可能性を最大限に活用するために、互いに、または敵に関連して部隊の順序付けられた配置と機動

[iv] 前掲MCDP 1, Warfighting (1997年6月) 3ページ

[v] 戦闘力:与えられた時間に相手に対して適用できる軍の部隊/隊形としての部隊を破壊および/または壊滅する全体としての手段” (Joint Pub 1-02)

[vi] ウィルソン中佐「湾岸戦争、作戦戦争、作戦術」米海兵隊ガゼット(1991年6月) 23-24ページ

[vii] この例はジョセフ・H・アレクサンダー著「最も野蛮なこと:タラワの3日間」から引用 (Annapolis, MD: Naval Institute Press, 1995)

[viii] ビル・D・ロス著「硫黄島:武勇の遺産」(NY: Vanguard Press,1985)79-80ページ

[ix] カール・フォン・クラウゼヴィッツ著「戦争論」マイケル・ハワードとピーター・パレット翻訳・編集(Princeton, NJ: Princeton University Press, 1984) 119ページ

[x] 「名誉のメダル授賞者1863~1973年」(Washington, D.C.: U.S. Government Printing Office, 1973) 492ページ

[xi] カール・フォン・クラウゼヴィッツ「戦争論」85ページ

[xii] 「会戦における歩兵」(Washington, D.C.: The Infantry Journal, Incorporated, 1939) 1ページ